チュートリアル: LightSwitch での OData サービスの公開と使用
Visual Studio LightSwitch アプリケーションは、OData プロトコルをサポートするアプリケーションによって利用可能な Open Data (OData) サービスとしてデータを公開できます。このチュートリアルでは、ある LightSwitch アプリケーションからデータを公開し、別の LightSwitch アプリケーションでそのデータを利用する方法を示します。
ホスト アプリケーションの作成
まず、OData フィードを公開するホスト アプリケーションを作成します。
ホスト アプリケーション プロジェクトを作成するには
メニュー バーで [ファイル]、[新しいプロジェクト] を順にクリックします。
[インストールされたテンプレート] ボックスの一覧で、[LightSwitch アプリケーション (Visual Basic)] または [LightSwitch アプリケーション (Visual C#)] を選択します。
[名前] フィールドに「Contact Host」と入力し、[OK] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーで、[プロパティ] のショートカット メニューを開き、[開く] を選択します。
[アプリケーションの種類] タブをクリックし、[クライアント] で、[Web] を選択します。
Web アプリケーションのみがサービスとしてデータを公開できます。
データ ソースを追加するには
ソリューション エクスプローラーで、[データ ソース] を選択します。
[プロジェクト] メニューの [テーブルの追加] を選択します。
[プロパティ] ウィンドウで、[Name] プロパティを選択し、「Contact」と入力します。
データ デザイナーで、次のフィールドを追加します。
名前
型
必須かどうか
名前
String
True
Phone
電話番号
False
電子メール
電子メール アドレス
False
サービスを公開するには
メニュー バーで、[デバッグ]、[デバッグ開始] の順に選択します。
ブラウザー ウィンドウで Contact Host アプリケーションが開きます。
URL (https://localhost:#####/) の最初の部分をコピーします。
アプリケーションが実行されている状態のままにします。サービスを公開するには、アプリケーションが実行されている必要があります。
クライアント アプリケーションの作成
次の手順では、OData サービスを利用するアプリケーションを作成します。
クライアント プロジェクトを作成するには
Visual Studio の新しいインスタンスを開きます。
メニュー バーで [ファイル]、[新しいプロジェクト] を順にクリックします。
[インストールされたテンプレート] ボックスの一覧で、[LightSwitch アプリケーション (Visual Basic)] または [LightSwitch アプリケーション (Visual C#)] を選択します。
[名前] フィールドに「Contact Client」と入力し、[OK] をクリックします。
データ ソースを追加するには
ソリューション エクスプローラーで、[データ ソース] を選択します。
メニュー バーで、[プロジェクト]、[データ ソースの追加] の順に選択します。
データ ソースの添付ウィザードで、[OData サービス]、[次へ] の順に選択します。
[OData ソースのアドレス] フィールドに、Contact Host アプリケーションからコピーした URL を貼り付け、最後のバックスラッシュ (https://localhost:#####/ContactData.svc) の後に「ContactData.svc」と入力します。
[テスト接続] をクリックします。
[テスト接続] ダイアログ ボックスで、一覧から [連絡先] を選択し、[テスト] をクリックします。
少しの時間が経過すると、"テスト接続に成功しました" というダイアログ ボックスが表示されます。
[OK] ボタンをクリックし、[閉じる] ボタンを選択してダイアログ ボックスを閉じ、[次へ] をクリックします。
[エンティティ] ノードを展開し、[連絡先]、[完了] の順に選択します。
データ デザイナーが開き、Contact Host プロジェクトで作成されたテーブルのスキーマが表示されます。
画面を追加するには
ソリューション エクスプローラーで [画面] を選択します。
メニュー バーで、[プロジェクト]、[画面の追加] の順に選択します。
[新しい画面の追加] ダイアログ ボックスで、[編集可能なグリッド画面] を選択します。
[画面データ] ボックスの一覧で、[ApplicationDataData.Contacts] を選択し、[OK] をクリックします。
この時点で、アプリケーションを再度実行してデータを入力できます。入力したすべてのデータが Contact Host プロジェクトの組み込みデータベースに格納されます。
次の手順
このチュートリアルでは、デザイン時環境における OData の利用について説明します。インターネット インフォメーション サービス (IIS) を実行しているサーバーまたは Windows Azure に Contact Host アプリケーションを発行したら、発行したアプリケーションの URL と一致するように、クライアント アプリケーションの OData ソースのアドレスを更新する必要があります。
[!メモ]
デザイン時環境で Contact Host アプリケーションを終了してから、再起動すると、Localhost の URL が変更されるため、クライアント プロジェクトで OData ソースのアドレスを更新する必要があります。
データ ソースを更新するには
Contact Client プロジェクトを開きます。
ソリューション エクスプローラーで、[ApplicationDataData] を選択します。
メニュー バーで、[プロジェクト]、[データ ソースの更新] の順に選択します。
データ ソースの添付ウィザードで、[戻る] を選択します。
[OData ソースのアドレス] ボックスに、発行された Contact Host アプリケーションの新しい URL を入力します (たとえば、https://www.contoso.com/ApplicationData.svc)。
[次へ]、[完了] の順にクリックし、データ ソースを更新します。