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Windows Phone のアプリ概念

2013/12/05

対象: Windows Phone 8 | Windows Phone OS 7.1

このセクションは、アプリの概念を確立する作業を支援します。開発に取り掛かる前に、作ろうとしているアプリについて一般的な問いを投げかけ、回答を書き出してください。こうすることで、重要なポイントを忘れずに済み、後でそれまでの手順を振り返る必要が生じたときにも、当初の目的やアイディアをすぐに思い出すことができます。実際の構築を始める前にこのセクションを演習課題として活用することで、より有用で美しいアプリを作ることができます。

回答を書き出したら、アプリの一番重要な部分の画面や機能を視覚化して、どのような外観にするか簡単にスケッチしてみてください。これはまだデザインの段階ではありません。あくまでもアプリの概念を確立するためのブレインストーミングの段階です。

以下に、計画やデザインを開始する前に検討すべき問いを示します。

  • 何をするためのアプリか?

  • だれのためのアプリか?

  • どのような位置付けのアプリか?

  • いつどのような場所で使われるアプリか?

  • どのようなコンテンツを表示するのか?

このトピックは、次のセクションで構成されています。

この問いに一文で回答してみてください。そうすることで、アプリの中心的機能を明確にすることができます。最初は一般的な観点から検討するだけにし、特定の機能についてはまだ考えません。アプリの目的と、ユーザーにとって何が有用なのかを明確にします。

アプリが提供するタスクや操作、または画面に表示するコントロールをリストしてみます。または、ユーザーがアプリを使う理由を並べてみます。このアプリを使ってユーザーは何をするのか?たとえば、"e カードを送信する" や "パノラマ写真を撮影する" などです。次にこのリストを重要度の順に並べます。こうしておくことで、機能を減らす必要が生じたときに、何を切り捨てるべきかがわかります。

アプリが特定のタスクに的を絞ってデザインされていて、そのタスクが明快で有用なものであれば、そのアプリの価値は明らかです。また、アプリにぴったりの名前を付けたり、Windows Phone Store で的確なジャンルを選ぶのにも役立ちます。

また、数少ない重要なタスクに的を絞れば、それらをより完全にサポートすることができます。アプリの各画面に含めたいオプションや機能を簡単にリストします。ユーザーは、アプリ内で使いたい項目すべてに簡単にアクセスできるでしょうか?

ユーザーは、込み入ったアプリを使いこなすために時間をかけようとは思いません。アプリの目的はそのタイトル、説明、アプリ タイルで明確に示す必要があります。

どのようなユーザーがそのアプリを使うのかをイメージすることは、ユーザーの好みに合ったアプリ作りにとって重要です。さまざまなタイプの多くの人々が Windows Phone デバイスを使っているとはいえ、ターゲット ユーザーをあまり狭い層に設定すると、競争の激しいマーケットでは埋もれてしまいがちです。この時点では、だれがそのアプリを使う可能性があるか広い視野で考えます。デザイン プロセスの後の方の段階になるまで、特定のターゲットに絞らないでください。プロトタイプの制作を始めた後で、アイディアを別の方向に進めたくなることがあります。そのような場合に、最初の段階で広いユーザー層を仮定しておくと、プロジェクトの柔軟性を維持できます。

Store で同じタイプのアプリを探してリストし、自分が作成しようとしているアプリとの類似点と相違点を書き出します。競合するアプリについて情報を収集することで、アプローチ変更の必要性を見出したり、まだ Store に存在しないような新しいアイディアがひらめくこともあります。

作成したアプリを入れる予定のジャンルについて考え、他のアプリやサービスを活用するかどうか検討します。Windows Phone OS は、Facebook、Google、Outlook、Yahoo! アカウントと連携して連絡先、現在の状況、その他の情報を同期することができます。他のソフトウェアやサービスとの連携は、Windows Phone アプリをよりパーソナルなものにする大切な要素です。

アプリのタイプに応じて、ユーザーが電話と Web の枠を超えて友人の輪を広げたりコンテンツを取得できるよう、特にソーシャル ネットワーキングやエンタープライズ ソフトウェアといったサードパーティ サービスを活用することを検討してください。このようなサービスにより、ユーザーは電話上で行った仕事や楽しんだメディアを同僚や友人と共有できるようになります。

たとえば、アプリは "ジム" や "車内" で使われます。それらのシナリオをよく検討し、ユーザーの誤操作を防ぐような工夫をアプリに組み込むことができるかどうか考えてください。真に高品質の Windows Phone アプリを作るには、ユーザー エラーを予測して防止策を取り入れたデザインを採用する必要があります。それは、タップしやすいようにボタンを大きくしたり、片手で操作しやすいように親指の位置にコントロールを配置するといった単純なことかも知れません。

コンテンツはアプリの主役ともなる要素です。アプリでどのようなコンテンツを強調するのか、またそれをいかに魅力的にモバイル デバイス上で表示できるかを検討してください。たとえば天気予報アプリなら、地域ごとの現在の気象状況を画面上でアニメーション表示するなどです。

動的で有用なコンテンツやおもしろいコンテンツを提供するアプリはユーザーをひきつけます。ただし 1 画面に多数のコントロールを含めないようにしてください。ユーザーが最初にアプリを使う際、ほとんどは興味のおもむくままにいろいろなコントロールに触れてみます。このとき、短時間で使い方や機能を習得できるように、コントロールの数を少なくしておく必要があります。

可能な限り「コンテンツをコントロールにする」というデザイン原則に従ってください。つまり、コンテンツ操作にはなるべくジェスチャを採用し、個別のコントロールを設けないようにします。たとえば音楽アルバムの画像を表示するなら、再生のためのコントロールを追加する代わりに画像をタップすれば再生されるようにしてください。画像をつかんだり拡大したりという操作には、場所を浪費するコントロールは必要ありません。

あなたのアプリにユーザーが把握しきれないほど多くの機能が搭載されているという印象を与えないようにしてください。他のアプリのナビゲーション、インタラクション、コントロールなどをよく調べ、それらのデザインから学んでください。既存のデザインをどう改良すれば、より目的に合ったアプリを作ることができるでしょうか。時には、時間と労力をかけてさまざまな機能を組み込む前に、単純なバージョンのアプリを投入してみて、マーケットでの反応を見るという戦略も有用です。

Windows Phone デバイスの機能を把握してください。あなたの作るアプリは、ブラウザー内で表示できる Web アプリを超えた付加価値をもたらすものでなければなりません。ユーザーは、デバイスの持つ加速度計、カメラ、GPS、光センサー、マイク、スピーカーなどを巧みに活用したアプリの登場を待っています。

ユーザーに訴えかけ、注意をひき付けるチャンスとなる 4 つのポイントを以下に示します。

  • ホーム画面

  • 卓越したコントロール

  • 美しさ

  • 開始ページ タイル

ホーム画面

アプリを最初に起動したときにユーザーが何を見たいと思うか考えてください。以前リストした、ユーザーがそのアプリを使う目的と実行したいタスクを思い出してください。ユーザーは、アプリを開いたときに新しい情報が表示されることを期待しているでしょうか?

重要なコントロール

アプリの最も重要な画面上で表示したいコントロールをスケッチしてください。視覚的に表示すべきなのはどのようなタスクですか?文字で表示すべきなのは?頻繁にタップが必要となるようなアプリの場合は、コントロールがタップしやすい位置にあることも大切です。

美しさ

ユーザーは新世代のモバイル アプリに、見た目に美しく、よく考えられたレイアウトを期待しています。ホワイト スペースを効果的に活用する、文字体裁やアニメーションで人目を引く、あるいはミニマリズムを追求してコンテンツだけを際立たせるなど、さまざまに工夫してください。どのようなレイアウトであれ、ユーザーの目をひきつけることが重要です。

スタート ページ タイル

ユーザーがアプリをスタート ページに固定したら、ライブ タイルを提供することができます。ライブ タイルは自動的に更新され、アニメーションを使って新しい情報を表示します。あなたのアイコンは電話の画面上にある小さな広告塔です。どんな情報を表示すべきでしょうか?アプリの目的を簡潔に伝えるには、どのような図柄や色を使えばよいでしょうか?

タイルの外観の修正については、「Windows Phone のタイル デザイン ガイドライン」を参照してください。

概念の単純化は正規の手順ではありませんし、"単純化" 自体、定義の難しい言葉です。しかし、アプリに関係するアイディアを書き出した後で、複雑さを軽減する方法がないかどうか検討することは重要です。それは、プログラミングを簡単にすることかも知れませんし、アプリを使いやすくすることかも知れません。アイディアすべてをじっくり再検討してください。効率性を高めることはできるでしょうか?いくつかの機能を削除したり、他の機能と組み合わせることはできますか?

ここまでで、デザインの前段階について理解しました。この後は、「Windows Phone アプリのデザインの実装」を参考にして、アイディアを元に実際にテスト可能なプロトタイプを作成してください。

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