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Windows Phone の Windows Azure プラットフォームの概要

2012/02/09

Windows Azure プラットフォームは Microsoft データ センターによってホストされるインターネット規模のクラウド サービス プラットフォームです。魅力的な Windows Phone アプリケーションを構築するために使用できる高度にスケーラブルな処理機能とストレージ機能、リレーショナル データベース サービス、プレミアム データ サブスクリプションを提供します。

ヒントヒント:

Windows Azure で実行するクラウド サービスを使用したモバイル アプリケーションを構築するためのその他のリソースについては、「Windows Azure Toolkit for Windows Phone」を参照してください。ツールキットには Windows Phone と Windows Azure 用の Visual Studio プロジェクト テンプレート、デバイスで使用するために最適化されたクラス ライブラリ、サンプル アプリケーション、およびドキュメントが含まれています。

このトピックでは、Windows Phone Application Platform で使用可能な Windows Azure プラットフォーム機能の概要について説明します。Windows Azure プラットフォームの使用方法については、「Windows Azure 対応のホステッド サービスの概要」を参照してください。Windows Phone アプリケーションで Web サービスを使用する方法の詳細については、「Windows Phone のネットワークと Web サービスの概要」を参照してください。

Windows Azure のホステッド サービスは、マネージ コードとネイティブ コードのランタイムの実行環境です。ホステッド サービス上に構築されたアプリケーションは、1 つまたは複数のロールとして構築されます。アプリケーションが実行されると、通常、アプリケーションは各ロールの複数のインスタンスを実行し、各インスタンスは独自の仮想マシン (VM) として実行されます。

Windows Azure のロールを使用することで、Windows Phone アプリケーションの作業負荷を減らし、Windows Phone Application Platform では困難か不可能であるタスクを実行できます。たとえば、Web ロールは、SQL Azure リレーショナル データベースを直接照会し、Windows Communication Foundation (WCF) サービス経由でデータを公開できます。Web サービスを使用する Windows Phone アプリケーションの作成の詳細については、「Windows Phone のネットワークと Web サービスの概要」を参照してください。

Windows Azure ホステッド サービスと Windows Phone アプリケーションを組み合わせて使用することには次のような利点があります。

  • プログラミング オプション: Windows Azure ロールのマネージ コードを記述する場合、開発者は、サーバーおよびデスクトップ アプリケーションに共通の多くの .NET Framework 4 ライブラリを使用できます。Windows Phone アプリケーションの開発には、相当数の Silverlight および XNA Framework コンポーネントを使用できますが、それらのコンポーネントで実行できることは限られます。

  • 可用性: Windows Azure ロールは、地理的に分散されたデータ センターに構築された可用性の高いインターネット規模のホスティング環境で実行されます。電話は電源を切ることがあることを考慮すると、Windows Azure ロールは、長時間実行するタスクや常時実行する必要があるコードに適しています。

  • 処理機能: Windows Azure ロールの処理機能は、要求の増減に応じて、サーバー全体で柔軟に拡大縮小することができます。対照的に、Windows Phone では、限定された機能の単一プロセッサが電話上のすべてのアプリケーションによって共有されます。

Windows Azure Web ロールでは、Windows Communication Foundation (WCF) サービスや WCF データ サービスなどの複数の Web サービスをホストすることにより、Windows Phone アプリケーションがデータにアクセスできるようにします。WCF は、サービス指向アプリケーションを迅速に構築するための統一されたプログラミング モデルを提供する .NET Framework の一部です。WCF Data Services を使用すると、Web からの Open Data Protocol (OData) サービスの作成や使用が可能になります (従来の ADO.NET Data Services)。詳細については、WCF デベロッパー センターおよび WCF Data Services デベロッパー センターを参照してください。

電話のストレージ リソースは限られています。ユーザー エクスペリエンスを最適化するため、Windows Phone アプリケーションでは、分離ストレージの使用を最小限にし、アプリケーションの起動に必要なものだけを保存する必要があります。分離ストレージの使用を最小限にする 1 つの方法は、代わりに Windows Azure ストレージ サービスを使用することです。分離ストレージのベスト プラクティスの詳細については、「Windows Phone の分離ストレージのベスト プラクティス」を参照してください。

Windows Azure ストレージ サービスはクラウドに永続的なストレージを提供します。Windows Azure Compute サービスと同様、Windows Azure ストレージ サービスは、要求の増減に応じて柔軟に拡大縮小することができます。次の 3 種類のストレージ サービスを使用できます。

  • Blob サービス: このサービスはバイナリ データやテキスト データなどのファイルの格納に使用します。詳細については、「Blob サービスの概念」を参照してください。

  • キュー サービス: このサービスは、別のクライアント (別の Windows Phone アプリケーションやキュー サービスにアクセス可能な他の任意のアプリケーション) によってアクセスされるメッセージを保存し、配信するために使用します。詳細については、「キュー サービスの概念」を参照してください。

  • テーブル サービス: このサービスは、非リレーショナル データの構造化ストレージに使用します。テーブルは、一連のプロパティを含む一連のエンティティです。詳細については、「テーブル サービスの概念」を参照してください。

Windows Phone アプリケーションでこれらのサービスを使用する方法の例については、CodePlex の「Windows Azure Toolkit for Windows Phone」を参照してください。

注注:

Windows Azure ストレージ サービスにアクセスするには、Windows Azure プラットフォーム管理ポータルを通じて提供されるストレージ アカウントが必要です。詳細については、「ストレージ アカウントの作成方法」を参照してください。

Windows Phone アプリケーションで、電話上にストレージ アカウントの資格情報を保存しないことをお勧めします。代わりに、Windows Azure ストレージ サービスに直接アクセスして、Windows Phone アプリケーションで Web サービスを使用してデータの保存と取得を行うことをお勧めします。この推奨事項の例外は、匿名アクセスを目的としたパブリック BLOB データの場合です。Windows Azure ストレージ サービスの詳細については、「Windows Phone の Windows Azure プラットフォームでのデータの保存」を参照してください。

Microsoft SQL Azure データベースは、SQL Server テクノロジに基づいて構築されたクラウドベースのリレーショナル データベース サービスです。Microsoft によってクラウド内でホストされる可用性の高いスケーラブルなマルチテナント データベース サービスです。SQL Azure データベースは複数のデータベースのプロビジョニングと展開を簡単にするために役立ちます。開発者は何らかのソフトウェアをインストールしたり、セットアップしたり、更新したり、管理したりする必要はありません。高可用性とフォールト トレランスは組み込みであるため、物理的な管理は必要ありません。

SQL Server の OnPremise インスタンスと同様に、SQL Azure では、Transact-SQL ベースのデータベース アクセス用の表形式データ ストリーム (TDS) インターフェイスを公開しています。Windows Phone Application Platform は TDS プロトコルをサポートしていないため、Windows Phone アプリケーションは Web サービスを使用して、SQL Azure データベースのデータを保存し、取得する必要があります。

SQL Azure により、使い慣れた開発環境を使用できます。開発者は SQL Server Management Studio を使用して SQL Azure に接続し、データベース テーブル、インデックス、ビュー、ストアド プロシージャ、トリガーを作成できます。SQL Azure の詳細については、「SQL Azure データベースの概念」を参照してください。

Windows Azure Marketplace DataMarket はあらゆる種類のデータの公開と使用を簡単にする情報マーケットプレースです。DataMarket により、開発者はプレミアム データ サブクスリプションを検索、プレビュー、購入、管理できます。詳細については、Windows Azure Marketplace DataMarket ホーム ページを参照してください。

DataMarket では OData フィードを使用してデータを公開します。OData はデータの照会および更新用の Web プロトコルです。DataMarket OData フィードは、すべてのデータセットに一貫した Representational State Transfer (REST) ベースの API を提供し、開発を簡素化します。DataMarket フィードは OData に基づいているため、Windows Phone アプリケーションでは、Windows Phone の OData クライアント ライブラリで使用できます。詳細については、「方法: Windows Phone の OData サービスを使用する」を参照してください。

DataMarket データセットには、柔軟なクエリをサポートするものと固定のクエリをサポートするものの 2 つの種類があります。柔軟なクエリ データセットは幅広い REST ベースのクエリをサポートします。固定のクエリ データセットは固定数のクエリのみサポートし、クライアント アプリケーションでデータを操作するのに役立つ C# クライアント ライブラリを提供します。これらのクエリの種類の詳細については、「固定および柔軟なクエリの種類」を参照してください。

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