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F# の開発環境の機能

このトピックでは、F# でサポートされている Visual Studio 2012 の機能について説明します。

プロジェクトの機能

次の表に、F# プロジェクトで使用できるテンプレートの概要を示します。プロジェクト テンプレートと項目テンプレートについては、「Visual Studio の既定のプロジェクト テンプレート」を参照してください。

テンプレートの種類

説明

サポートされるテンプレート

プロジェクト テンプレート

[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで使用できるプロジェクトの種類。

  • F# アプリケーション

  • F#ライブラリ

  • F# チュートリアル

  • F#の移植ライブラリ

  • F# Silverlightライブラリ

項目テンプレート

[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスで使用できるファイルの種類。

  • F# ソース ファイル (.fs)

  • F# スクリプト ファイル (.fsx)

  • F# シグネチャ ファイル (.fsi)

  • 構成ファイル (.config)

  • SQLデータベース接続 (LINQ to SQLの型のプロバイダー)

  • SQLデータベース接続 (LINQ to Entitiesの型のプロバイダー)

  • ODataサービスの接続の種類 (LINQプロバイダー)

  • WSDLサービスの接続のプロバイダー (型)

  • XML ファイル (.xml)

  • テキスト ファイル

スタンドアロン実行可能ファイルとして実行できるアプリケーションを作成するには、F#でアプリケーション プロジェクトの種類を選択します。Windows Desktop Platformで使用するライブラリ (つまり、マネージ アセンブリまたは.dllファイル) を作成するには、F#ライブラリを選択します。サポートされているすべてのプラットフォームで使用できる移植ライブラリを作成するには、F#の移植ライブラリを選択します。F#の移植ライブラリは参照に次のプラットフォームで実行されるアプリケーションで使用できるF#ライブラリを作成して適切である2.3.5.0 (FSharp.Core.dll) プロジェクトのバージョン: Windows ストア のapps、.NET Framework 4.5、Silverlight 5。Silverlightの古いバージョンがサポートされていません。

データ アクセス用の項目テンプレートの詳細については、型プロバイダーを参照してください。

次の表に、F# でサポートされているプロジェクト プロパティ機能の概要を示します。詳細については、「プロジェクトの構成 (F#)」および「プロジェクト デザイナーの概要」を参照してください。

プロジェクト設定

F# でのサポート

メモ

リソース ファイル

はい

 

ビルド、デバッグ、および参照の設定

はい

 

マルチ ターゲット

はい

 

アイコンとマニフェスト

いいえ

コンパイラ コマンド ライン オプションを通じて使用できます。

ASP.NET Client Services

いいえ

 

ClickOnce

いいえ

別の.NET Framework言語でクライアント プロジェクトを、対応するときに使用します。

厳密な名前

いいえ

コンパイラ コマンド ライン オプションを通じて使用できます。

アセンブリの発行とバージョン管理

いいえ

 

コード分析

いいえ

コード分析ツールは、手動で実行したり、ビルド後に実行するコマンドの一部として実行したりできます。

セキュリティ (信頼レベルの変更)

いいえ

 

コード エディターとテキスト エディターの機能

次の表に、F# でサポートされている Visual Studio のコード エディターとテキスト エディターの機能の概要を示します。Visual Studio でのコードの編集およびテキスト エディターの機能の概要については、「コード エディターとテキスト エディターでのコードの作成」を参照してください。

機能

説明

F# でのサポート

自動コメント

コードのセクションをコメントに指定したりコメントから外したりできます。

はい

オート フォーマット

標準のインデントとスタイルでコードを再フォーマットします。

いいえ

ブックマーク

エディター内の場所を保存できます。

はい

インデントの変更

選択した行のインデントを設定したり解除したりできます。

はい

テキストの検索と置換

ファイル、プロジェクト、またはソリューションで検索を実行し、必要に応じてテキストを変更できます。

はい

定義へ移動 (.NET Framework API)

カーソルが .NET Framework API 上にある場合に、.NET Framework のメタデータから生成されるコードを表示します。

いいえ

定義へ移動 (ユーザー定義の API)

カーソルがユーザー定義のプログラム エンティティ上にある場合に、そのエンティティが定義されているコード内の場所にカーソルを移動します。

はい

指定行へのジャンプ

行番号を指定してファイル内の特定の行に移動できます。

はい

ファイル上部のナビゲーション バー

関数名などを指定してコード内の特定の場所に移動できます。

いいえ

アウトライン「アウトライン」を参照してください。

コードのセクションを折りたたんでコンパクトに表示できます。

いいえ

タブを設定

スペースをタブに変換します。

はい

型の色づけ

定義されている型の名前を特定の色で表示します。

いいえ

クイック検索 クイック検索を表示し、ウィンドウを検索および置換します。

ファイルまたはプロジェクトで検索を実行できます。

○ (F# ファイルの検索のみ。ファイル内の検索はできません)

IntelliSense の機能

次の表に、F# でサポートされている IntelliSense 機能の概要を示します。IntelliSense の概要については、「IntelliSense の使用方法」を参照してください。

機能

説明

F# でのサポート

インターフェイスの自動実装

インターフェイス メソッドのコード スタブを生成します。

いいえ

コード スニペット

一般的なコード構成要素のライブラリからトピックにコードを挿入します。

いいえ

入力候補

入力中の単語や名前の入力候補を提示して入力の手間を省きます。

はい

ユーザー入力優先モード

有効にすると、入力中の単語に一致する最初の候補が自動的に表示されます。候補の中から選択したり、Ctrl キーを押しながら Space キーを押したりする必要はありません。

いいえ

コード要素の生成

さまざまな構成要素のスタブ コードを生成できます。

いいえ

メンバーの一覧

メンバー アクセス演算子 (.) を入力すると、型のメンバーが表示されます。

はい

using/open の整理

C# の using ステートメントや F# の open ディレクティブで参照されている名前空間を整理します。

いいえ

パラメーター ヒント

関数呼び出しの入力時にパラメーターに関する有用な情報が表示されます。

はい。

クイック ヒント

コード内の識別子の宣言全体を表示します。

はい

F#コードのリファクタリングは Visual Studio 2012ではサポートされていません。

デバッグ機能

次の表に、F# コードをデバッグするときに使用できる機能の概要を示します。Visual Studio デバッガーの概要については、「Visual Studio でのデバッグ」を参照してください。

機能

説明

F# でのサポート

[自動変数] ウィンドウ

自動変数 (テンポラリ変数) を表示します。

いいえ

ブレークポイント

デバッグ時にコードの実行を特定の箇所で一時停止できます。

はい

条件付きブレークポイント

ブレークポイントで、実行を一時停止するかどうかを決定する条件をテストできます。

はい

エディット コンティニュ

実行中のプログラムをデバッグするときに、デバッガーを停止したり再起動したりせずにコードを変更したりコンパイルしたりできます。

いいえ

式エバリュエーター

実行時にコードを評価して実行します。

× (C# の式エバリュエーターは使用できますが、C# の構文を使用する必要があります)

デバッグ履歴

前に実行したコードにステップ インできます。

はい

[ローカル] ウィンドウ

ローカルで定義されている値や変数を表示します。

はい

カーソル行の前まで実行

カーソルがある行までコードを実行できます。

はい

[ステップ イン]

実行を進めて関数呼び出しに入ることができます。

はい

[ステップ オーバー]

関数呼び出しには入らずに現在のスタック フレームで実行を進めることができます。

はい

その他のツール

次の表に、Visual Studio ツールにおける F# のサポートの概要を示します。

ツール

説明

F# でのサポート

呼び出し階層

コード内の関数呼び出しの入れ子構造を表示します。

いいえ

コード メトリックス

コードに関する情報 (行数など) を収集します。

いいえ

クラス ビュー

プロジェクトのコードを型に基づいて表示します。

いいえ

[エラー一覧] ウィンドウ

コードのエラーを一覧表示します。

はい

F# Interactive (fsi.exe) のリファレンス

F# コードを入力して (またはコピーして貼り付けて) 直ちに実行できます。プロジェクトをビルドする必要はありません。[F# Interactive] ウィンドウは REPL (Read-Evaluate-Print Loop) です。

はい

オブジェクト ブラウザー

アセンブリ内の型を表示できます。

F# の型は、作成時にコンパイル済みアセンブリとまったく同じようには表示されません。F# の型のコンパイルされた表現を参照することはできますが、F# で表示されるとおりには表示されません。

[出力] ウィンドウ

ビルド出力を表示します。

はい

パフォーマンス分析

コードのパフォーマンスを測定するためのツールを提供します。

はい

[プロパティ] ウィンドウ

フォーカスがある開発環境オブジェクトのプロパティを表示したり編集したりできます。

はい

サーバー エクスプローラー/データベース エクスプローラー

さまざまなサーバー リソースを操作できます。

はい

ソリューション エクスプローラー

プロジェクトとファイルを表示および管理できます。

はい

タスク一覧

コードに関連する作業項目を管理できます。

はい

テスト プロジェクト

コードのテストに役立つ機能を提供します。

いいえ

ツールボックス

ドラッグ可能なオブジェクト (コントロール、テキストやコードのセクションなど) を含むタブを表示します。

はい

参照

概念

プロジェクトの構成 (F#)

その他の技術情報

Visual Studio による F# プログラムの作成