ダイレクト メーラーについて
ダイレクト メーラーは、Commerce Server の完全インストールの一部として、またはカスタム インストールのオプションとしてインストールされる Windows 2000 サービスです。動作可能なダイレクト メーラーのインスタンスは、1 台のサーバーにつき 1 つだけです。ただし、複数のダイレクト メーラー リソースをグローバル リソース レベルで保有することもできます。
ダイレクト メーラーでは、次の作業を行います。
- ダイレクト メーラー ジョブの管理。
- パーソナライズされているメッセージ本文、またはパーソナライズされていないメッセージ本文の作成。
- 電子メール メッセージ ヘッダーの書式設定。
- コード ページ値 (言語) の設定と、メッセージ本文の正しい形式 (MIME Encapsulation of Aggregate HTML Documents (MHTML)、Multipurpose Internet Mail Extensions、またはテキスト) への変換。
- 受信者への電子メール メッセージの送信。
Commerce Server ビジネス デスクのリスト マネージャ モジュールを使うと、ダイレクト メーラーに受信者のリストを提供できます。また、スタンドアロン モードでダイレクト メーラーを実行しているときコマンド ラインから、使用するリストをファイル名または SQL Server クエリで指定することもできます。受信者リストを提供した場合、ダイレクト メーラーはリスト マネージャ オブジェクトを使って、受信者ごとに同じ処理手順を実行します。
ダイレクト メーラーでは、Web ページまたは静的ファイルからメッセージ本文を作成できます。また、SQL Server テンプレートなどのほかのソースからメッセージを作成するように、機能を拡張することもできます。この機能拡張を行うには、ダイレクト メーラー パイプラインにカスタム コンポーネントを追加します。ダイレクト メーラー パイプラインにカスタム コンポーネントを追加する方法の詳細については、「ダイレクト メーラー パイプラインの使い方」を参照してください。
ダイレクト メーラーでは、パーソナライズされた電子メール メッセージを Web ページから、またはパーソナライズされていないメーリングをフラット テキスト ファイルから多数の受信者のグループ宛てに送信できます。
ダイレクト メーラーの要件
ダイレクト メーラー データベース
ダイレクト メーラ パイプライン
脱退リスト
ダイレクト メーラーの要件
ダイレクト メーラーの要件は、次のとおりです。
必要なソフトウェアと依存関係
ダイレクト メーラーでは、データベースとして SQL Server 7.0 または SQL Server 2000 を使います。メーリングを繰り返し発生させるには、SQL Server エージェントをインストールし、実行しておくことが必要です。ダイレクト メーラーのインストール先は、ダイレクト メーラー データベースと同じコンピュータでなければなりません。ダイレクト メーラーを実行するには、SQL Server が実行中でなければなりません。
SQL Server の詳細については、SQL Server Books Online を参照してください。
Microsoft Windows 2000 に付属する機能のうち、ダイレクト メーラーが依存するコンポーネントは次のとおりです。
- Microsoft ActiveX Data Objects (ADO)ADO を使うことで、ダイレクト メーラーはデータベースにアクセスし、データを操作できます。1 つまたは複数の SQL Server 上のデータにアクセスするには、OLE DB Provider for Microsoft SQL Server を使います。
- Microsoft Windows Collaboration Data Objects (CDO) ダイレクト メーラーは、CDO に用意されている COM インターフェイスを介して動作します。主に使用するインターフェイスは、IMessage と IConfiguration です。これらを使うと、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) メッセージを作成および書式設定して、ネットワーク経由で、またはローカルに送信できます。
メーリング リストの形式
ダイレクト メーラーは、次のメーリング リスト ソースをサポートしています。
ダイレクト メール リストとは、受信者のデータを記載したものです。1 行につき 1 人の受信者について記載し、各行には次の要素をカンマ区切り形式で並べます。
| パラメータ | 説明 |
| 電子メール アドレス | 必須。名前または <名前@ドメイン>。 |
| GUID | 省略可。パーソナライズされたメール メッセージにコンテンツを提供するときに使用する一意のユーザー ID です。 |
| メッセージ形式 | 省略可。CDO が結果をどのメッセージ形式に変換するかを制御します。たとえば、テキスト、MHTML、または MIME を指定します。 |
| 言語 | 省略可。メール メッセージのコード ページ値です。 |
| URL | 省略可。ユーザーごとに個々の URL を CDO に渡すことができます。 |
注
- 省略可能なパラメータを省略する場合、後続のパラメータを指定するには、区切り文字を入力する必要があります。
メッセージ形式
ダイレクト メーラーは、次のメッセージ形式をサポートしています。
メッセージ ソース
ダイレクト メーラーでは、URL またはファイル パスをメッセージ ソースとして使用できます。ファイルを使う場合は、ダイレクト メーラーがアクセス可能なディレクトリにそのファイルが存在することを確認してください。
良好なパフォーマンスを得るため、ダイレクト メーラーはファイルの内容をメモリにあらかじめ読み込んでおきます。ただし、メモリに読み込めるファイルのサイズは制限されます。ファイル自体のサイズに制限はありませんが、メモリに読み込めるのは、ASCII 文字なら先頭の 200 万文字、Unicode 文字なら先頭の 100 万文字だけです。
ダイレクト メーラー データベース
ダイレクト メーラーは、SQL Server 7.0 または SQL Server 2000 のいずれかと、SQL Server エージェントを幅広い用途で使います。ダイレクト メーラー データベースは、Commerce Server のインストール時に、SQL Server に自動的に作成されます。ダイレクト メーラー ジョブの詳細を表示するには、SQL Server エージェント (常に実行状態) を使います。SQL Server エージェントでは、ダイレクト メーラー ジョブの状態、最後に実行された日付と時刻、および次の実行予定時刻を確認できます。
ダイレクト メーラーは、Commerce Server の統合コンポーネントとして実行されているとき、次のデータベースを使います。
- ダイレクト メーラー データベース ダイレクト メーラー ジョブに関する詳細と情報が登録されています。
- キャンペーン データベース ダイレクト メール キャンペーン項目に関する詳細と情報が登録されています。
次の図は、SQL Server エージェントに一覧表示されたダイレクト メーラー ジョブとその詳細を示します。
図をクリックすると、拡大または縮小します。
SQL Server エージェントでダイレクト メーラー ジョブを開始するには
- ノードを展開して \Microsoft SQL Server\SQL Server グループ\<SQL Server 名>\管理\SQL Server エージェントを開きます。
- [ジョブ] をクリックします。SQL Server Enterprise Manager の右側のウィンドウに、ダイレクト メーラー ジョブが表示されます。
- ダイレクト メーラー ジョブをマウスの右ボタンでクリックし、[ジョブの開始] をクリックします。
注
関連項目
Direct Mailer Pipeline
ダイレクト メーラー パイプライン
ダイレクト メーラー パイプラインは、受信者リストを処理するときに使います。パイプラインに新しいコンポーネントを追加したり、コンポーネントを基幹業務システムに統合したり、そのコンポーネントをサード パーティが供給するコンポーネントと交換することができます。
次の表は、Commerce Server に用意されているダイレクト メーラー パイプラインのステージの一覧を示します。各ステージには、0 個以上のコンポーネントが含まれています。
| ステージ | 説明 |
| スロットル | ダイレクト メーラーの実行速度を 1 時間あたりのメッセージ数で制限します。これは、メール サーバーの処理がオーバーフローしないようにするのに役立ちます。 |
| 受信者の前処理 | 受信者のデータの妥当性を検査します。 |
| 受信者のフィルタ | このステージ向けのカスタム コンポーネントの追加または作成を行い、既存のパイプラインを拡張するためのモデルとして使います。たとえば、受信者を脱退させるときに使います。 |
| cookies 作成 | サイト ユーザーになりすまして Web サーバーからパーソナライズされたコンテンツを取得するために必要な cookie を作成します。 |
| 電子メール作成 | メッセージ本文の作成と書式設定を行います。Collaboration Data Objects (CDO) for Microsoft Windows 2000 が、電子メール メッセージを送信します。 |
| 電子メール送信 | あらかじめ作成しておいた電子メール メッセージを送信します。 |
| 受信者の後処理 | このステージ向けのカスタム コンポーネントの追加または作成を行い、既存のパイプラインを拡張するためのモデルとして使います。たとえば、ダイレクト メーラー データベースを更新して送信済みのメッセージにマークを付けたり、必要に応じて適切なエラー コードを作成します。 |
次の図は、ダイレクト メーラー パイプラインと、各パイプライン ステージに含まれるコンポーネントを示します。
図をクリックすると、拡大または縮小します。
ダイレクト メーラー パイプラインに対してコンポーネントの追加と削除を行う方法の詳細については、「ダイレクト メーラー パイプラインの使い方」を参照してください。
関連項目
ダイレクト メーラーの要件
ダイレクト メーラー データベース
ダイレクト メール キャンペーンを設定する
ダイレクト メーラー パイプラインの使い方
脱退リスト
ダイレクト メーラーでは、脱退リストと照合してダイレクト メール リストを脱退 ("フィルタ処理") できます。キャンペーン項目の一部として実行するダイレクト メーラー ジョブの場合は、各受信者がダイレクト メール キャンペーン項目から脱退できます。これには、ソリューション サイトに付属する脱退用 Active Server Page (ASP) ページを使います。
ダイレクト メーラー ジョブ向けの ASP ページを Web サーバーで作成する開発者であれば、Opt-out.asp ページへのリンクを配置できます。これにより、受信者は、該当するリンクをクリックすることで、サイトまたはダイレクト メール キャンペーン項目から脱退できるようになります。キャンペーン項目の一部として実行されるダイレクト メーラー ジョブが実行されると、ダイレクト メーラーはサイト レベルの脱退リストとキャンペーン項目レベルの脱退リストが存在するかどうかを調べます。両方の脱退リストが存在していれば、これらの脱退リストが元のダイレクト メール リストから削除され、削除後のリストが新しいダイレクト メール リストとして機能します。
コマンド ライン インターフェイスから脱退リストをサポートするには、Windows.ini ファイル形式に準拠したジョブ ファイルで、OptoutListType、OptoutListLocation、OptoutListSQL の各パラメータを使います。コマンド ライン インターフェイスを使用して脱退する方法の詳細については、「Job Data セクション」を参照してください。
関連項目
Job Data セクション
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