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Windows Azure の仮想マシンにおける SQL Server の概要

更新日: 2013年11月

このトピックでは、Windows Azure の仮想マシンで SQL Server にサインアップする方法と Microsoft のパブリック クラウド環境で SQL Server データベースを作成する方法についてのガイドラインを示します。

Windows Azure の仮想マシンで SQL Server を使用すると、Microsoft データ センターが提供する Infrastructure as a Service (サービスとしてのインフラストラクチャ) の恩恵を十分に受けることができます。そのため、Windows Azure のアプリケーションやデータベースのほか、SQL Server を実行する仮想マシンを完全に制御できます。Windows Azure の仮想マシンで SQL Server を活用すると、ニーズの高まりに応じて新しいハードウェアを購入する代わりに、オンプレミスの仮想化プラットフォーム上にあるさまざまなエンタープライズ アプリケーションを Windows Azure に移行することができます。特定の期間だけハードウェアを追加したり、新しいアプリケーションの検証やテストを行ったりする必要がある場合に、Windows Azure の仮想マシンを使用すると、柔軟にニーズを満たすことができます。Windows Azure の仮想マシンに SQL Server データベースをホストすると、ハイブリッド アプリケーションを作成できます。そうすれば、オンプレミス アプリケーションとクラウド アプリケーションの両方からデータベースを利用できるようになります。

このトピックのサブセクションは次のとおりです。

Windows Azure での SQL Server 仮想マシンの作成

Windows Azure に SQL Server 仮想マシンを作成するには、最初に Windows Azure Platform サブスクリプションを取得する必要があります。Windows Azure のサブスクリプションは、購入オプションのページで購入できます。無料で試用するには、Windows Azure の 90 日間の無料評価版のページにアクセスしてください。Windows Azure に仮想マシンを移行することも、プラットフォームに用意されているイメージを使用して Windows Azure に仮想マシンを作成することもできます。チュートリアル「Windows Azure での SQL Server 仮想マシンのプロビジョニング」では、プラットフォームに用意されているイメージを使用して SQL Server 仮想マシンを作成する方法が解説されています。Windows Azure に仮想マシンを移行するには、「既にあるオンプレミスの SQL Server を使用して Windows Azure に SQL Server の仮想マシンを作成する方法」および「既にあるオンプレミスの SQL Server 仮想マシンを使用して Azure に SQL Server の仮想マシンを作成する方法」を参照してください。

Windows Azure のサブスクリプションの管理の詳細については、サブスクリプションの管理に関するページを参照してください。Windows Azure の仮想マシン ギャラリーには、Windows のイメージや Windows 以外のイメージも含め、複数の仮想マシン イメージが用意されています。サポートされる仮想マシン イメージの最新の一覧については、Windows Azure の仮想マシンのサイズに関するページ仮想マシンの詳しい料金に関するページを参照してください。

プラットフォームに用意されている SQL Server 仮想マシン イメージの構成

Windows Azure の仮想マシン ギャラリーには、Microsoft SQL Server を含む複数のイメージが用意されています。仮想マシン イメージにインストールされているソフトウェアは、オペレーティング システムのバージョンや SQL Server のバージョンによって異なります。次の表は、Windows Azure の仮想マシン ギャラリーに現在用意されている SQL Server に関連するイメージをまとめたものです。

 

オペレーティング システム SQL Server のバージョン SQL Server エディション

Windows Server 2008 R2

SQL Server 2012 Service Pack 1

Enterprise、Standard、および Web

Windows Server 2008 R2

SQL Server 2008 R2 Service Pack 2

Enterprise、Standard、および Web

Windows Server 2012

SQL Server 2012 Service Pack 1

Enterprise、Standard、および Data Warehouse (Enterprise)

Windows Server 2012

SQL Server 2014 CTP2 および SQL Server 2014 CTP2 for Data Warehousing

評価版

重要な注意事項: その他の SQL Server バージョンおよびエディションのサポートも計画中です。サポートされるすべての SQL Server のバージョンとエディションを確認するには、Windows Azure 管理ポータルにログインしてください。

プレビューの期間中に提供されていた SQL Server 2012 Evaluation Edition のプラットフォーム イメージを使用して仮想マシンを作成した場合は、ギャラリー内で時間単位の有償エディション イメージにアップグレードできません。次の 2 つのオプションのいずれかを選択できます。

Windows Server

プラットフォーム イメージでの Windows Server のインストールには、次の構成設定とコンポーネントが含まれています。

  • 管理者アカウントでリモート デスクトップが有効になっています。

  • Windows Update が有効になっています。

  • 既定では、プロビジョニングの際に指定したユーザー アカウントは、ローカル Administrators グループのメンバーです。この管理者アカウントは、SQL Server の sysadmin サーバー ロールのメンバーでもあります。

  • 仮想マシンは、WORKGROUP という名前のワークグループのメンバーです。

  • guest アカウントは有効ではありません。

  • セキュリティが強化された Windows ファイアウォール (c: \Windows\System32\WF.msc) が有効になっています。

  • .NET Framework Version 4 がインストールされています。

  • 仮想マシンのサイズはプロビジョニングの際に指定します。

  • 通常のワークロードで推奨される最小サイズは M です。

  • SQL Server Enterprise Edition を使用する場合、仮想マシンの最小推奨サイズは L です。

  • 選択したサイズにより、構成できるデータ ディスクの数が制限されます。使用可能な仮想マシンのサイズと仮想マシンにアタッチできるデータ ディスクの数に関する最新の情報は、Windows Azure の仮想マシンのサイズに関するページを参照してください。

SQL Server

プラットフォーム イメージでの SQL Server のインストールには、次の構成設定とコンポーネントが含まれています。

  • データベース エンジン

  • Analysis Services

  • 統合サービス

  • Reporting Services (ネイティブ モードで構成)

  • AlwaysOn 可用性グループは、SQL Server 2012 で使用できますが、使用する前に追加の構成が必要です。詳細については、「Windows Azure の仮想マシン内の SQL Server の高可用性と災害復旧」を参照してください。

  • レプリケーション

  • 検索のためのフルテキスト抽出とセマンティック抽出 (セマンティック抽出は SQL Server 2012 のみ)

  • Data Quality Services (SQL Server 2012 のみ)

  • マスター データ サービス (SQL Server 2012 のみ)。追加の構成とコンポーネントが必要です。Windows Azure の仮想マシンでマスター データ サービスを実行するには、Web サーバー (インターネット インフォメーション サービス) と Silverlight をインストールし、マスター データ サービス構成ツール (MDSConfigTool.exe) を使用してマスター データ サービスを構成します。詳細については、「マスター データ サービスのインストール」を参照してください。

  • PowerPivot for SharePoint を使用できますが (SQL Server 2012 のみ)、追加の構成とコンポーネントが必要です (SharePoint を含む)。

  • 分散再生クライアントを使用できますが (SQL Server 2012 のみ)、インストールされていません。セットアップを実行するには、「プラットフォームに用意されている SQL Server イメージとデータベース エンジンの追加のインスタンス」を参照してください。

  • SQL Server Management Studio、SQL Server 構成マネージャー、Business Intelligence Development Studio、SQL Server セットアップを含むすべてのツール、およびデータ層アプリケーション (DAC)、バックアップと復元、アタッチとデタッチなどのアップグレードと移行のツール。

  • クライアント ツール接続、クライアント ツール SDK、および SQL クライアント接続 SDK。

  • SQL Server オンライン ブック。Help Viewer を使用して構成する必要があります。詳細については、「SQL Server の製品ドキュメントの使用」を参照してください。

データベース エンジンの構成

  • SQL Server データベース エンジンの既定の (名前のない) インスタンスが含まれます。共有メモリ プロトコルでリッスンする場合のみ。

  • SQL Server 仮想マシンのセットアップ時に、Windows Azure では既定で Windows 認証を選択します。sa ログインを使用するか、新しい SQL Server アカウントを作成する場合は、認証モードを変更する必要があります。詳細については、「Windows Azure 仮想マシンにおける SQL Server のセキュリティに関する考慮事項」を参照してください。

  • 仮想マシンをインストールした Windows Azure のユーザーは、最初は SQL Server の sysadmin 固定サーバー ロールの唯一のメンバーです。

  • データベース エンジンのメモリは、動的メモリの構成に設定されています。contained database authentication は、オフに設定されています。既定の言語は English (英語) です。複数データベースの組み合わせ所有権は、オフに設定されています。設定の詳細については、SQL Server のインスタンスを確認してください。

  • SQL Server の追加のインストールは、仮想マシンにインストールできますが、PID (製品 ID コード) が必要な場合があります。

  • カスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) は有効になっています。SQL Server エラーと使用状況レポート ユーティリティを使用して CEIP を無効にできます。SQL Server エラーと使用状況レポート ユーティリティを起動するには、[スタート] メニューから、[すべてのプログラム]Microsoft SQL Server のバージョン[構成ツール] の順にクリックし、[SQL Server エラーと使用状況レポート] をクリックします。CEIP が有効な状態で SQL Server のインスタンスを使用しない場合は、Windows Azure に独自の仮想マシンのイメージを配置することを検討してください。詳細については、「Windows Server オペレーティング システムを含む仮想ハード ディスクの作成とアップロード」を参照してください。

SQL Server の構成に関する重要な推奨事項

このセクションでは、Windows Azure の仮想マシンで SQL Server を使用する際に考慮する必要のある重要な推奨事項について説明します。

  • データ ファイルの配置: ユーザー データベース ファイルは D: ドライブに配置しないでください。D: ドライブは、一時的なストレージとしてのみ使用します。データベースのサイズが 10 GB 未満の場合、オペレーティング システム ドライブ (C:) に配置できます。データベースのサイズが 10 GB を超えている場合、アタッチされたデータ ディスクを使用することをお勧めします。Windows Azure でディスクをアタッチする方法については、「データ ディスクを仮想マシンにアタッチする方法」を参照してください。原則として、データベース ファイル、ログ ファイル、バックアップ ファイルはすべて、アタッチされたデータ ディスクに保存することをお勧めします。

  • 一時ストレージ ドライブ: 一時ストレージ ドライブは、D: ドライブというラベルが付けられますが、永続的ではなく、Windows Azure BLOB ストレージに保存されません。主にページ ファイル用に使用され、パフォーマンスが予測できる保証はありません。仮想マシンのサイズ変更などの管理タスクを行うと、D: ドライブはリセットされます。さらに、仮想マシンがフェール オーバーするときに、Windows Azure によって一時ストレージ ドライブ上のデータが消去されます。D: ドライブを、tempdb など、ユーザーまたはシステム データベース ファイルの格納に使用することはお勧めしません。

  • キャッシュ: データ ディスクでは、読み取りキャッシュと書き込みキャッシュの両方が既定で無効になっています。ワークロードで、ランダム I/O 率が高くスループットが重要な場合は、一般的に、データ ディスク上で無効にされる既定値にキャッシュ セットを設定します。ワークロードで遅延の影響が大きく、同時読み取り I/O が少ない場合、データ ディスクでの読み取りキャッシュを有効にすることを検討してください。SQL Server のパフォーマンスを最適化するために、さまざまなディスク構成をテストすることを強くお勧めします。詳細については、「Windows Azure の仮想マシンにおける SQL Server のパフォーマンスに関する考慮事項」を参照してください。

  • ディスク ストライピング: 次の 2 つの条件のいずれかに該当する場合にのみ、1 つ以上のデータ ディスクを追加することをお勧めします。

    • データベースのサイズが、1 つのデータ ディスクで許容される制限を超えている。または、

    • テストの結果、システムの I/O ワークロードが大量で、1 秒あたりの I/O (IOPS) が 1 つのデータ ディスクの許容範囲を超えている。

    複数のデータ ディスクを使用するには、次の手順を実行します。

    • オペレーティング システムのディスク ストライピングを使用するのではなく、データベース ファイル グループでデータ ファイルを分散します。詳細については、「データベース ファイルとファイル グループ」を参照してください。

    • 複数のデータ ディスク間でデータの一貫性が保証されないため、ジオレプリケーションは無効にします。

  • I/O パフォーマンス: I/O パフォーマンスを向上させるために、次の手順を実行することをお勧めします。

    • SQL Server でファイルの作成と拡張の必要がある場合 (復元など)、パフォーマンスを向上させるために、ファイルの瞬時初期化を有効にします。詳細については、「データベース ファイルの初期化」を参照してください。

    • 大量の I/O が発生するワークロードのパフォーマンスを向上させるために、データベース ページの圧縮を使用します。

    • データ ディスクをフォーマットする場合は、ファイル アロケーション ユニット サイズ (クラスターのサイズ) の既定値を使用してください。

    • システムの I/O ワークロードが大量で、1 秒あたりの I/O (IOPS) が 1 つのデータ ディスクの許容範囲を超えている場合、データ ディスクを追加します。仮想マシンにデータ ディスクをアタッチする必要がある場合は、前の「ディスク ストライピング」に示した推奨事項を参照してください。



  • サービス: Windows Azure の仮想マシンで実行されている未使用のサービスを無効にします。たとえば、Analysis Services、Reporting Services、統合サービスなどのプレインストールされている SQL Server サービスを使用しない場合、それらのサービスを無効にします。

その他の推奨事項、ベスト プラクティス、およびチュートリアルについては、このトピックの最後にあるセクション「次の手順」に一覧表示されたトピックを参照してください。

Windows Azure の仮想マシン内の SQL Server のインスタンスに接続する方法

仮想マシンで実行されている Management Studio からの接続

Management Studio の [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバー名] ボックスに仮想コンピューターのホスト名を入力します。

SQL Server Management Studio を使用したインターネットからの接続

インターネットから SQL Server インスタンスに接続するには、次のタスクを完了している必要があります。

  • TCP プロトコルでリッスンするにように SQL Server を構成し、データベース エンジンを再起動します。

  • Windows ファイアウォールで TCP ポートを開きます。

  • 混合モード認証用に SQL Server を構成します。

  • SQL Server 認証ログインを作成します。

  • 仮想マシン用の TCP エンドポイントを作成します。

  • 仮想マシンの DNS 名を特定します。

詳細な手順については、「Windows Azure での SQL Server 仮想マシンのプロビジョニング」を参照してください。

Windows Azure 仮想ネットワークを使用した、別のコンピューターで実行されている Management Studio からの接続

Windows Azure 仮想ネットワークにより、Windows Azure でホストされている仮想マシンからプライベート ネットワークの操作をより簡単に行うことができます。Windows Azure 仮想ネットワークの設定を構成するには、いくつかの作業が必要です。Windows Azure 仮想ネットワークの詳細については、「Windows Azure 仮想ネットワークの概要」を参照してください。

別のコンピューターで実行されているアプリケーションからの接続

接続文字列を次のように指定します。

add name ="connection" connectionString ="Data Source=VM_Name;Integrated Security=true;" providerName ="System.Data.SqlClient";

VM_Name の箇所には、セットアップ時に指定した仮想マシンの名前を入力します。さまざまな接続のシナリオについては、「Windows Azure 仮想マシンにおける SQL Server の接続に関する考慮事項」を参照してください。

プラットフォームに用意されている SQL Server イメージとデータベース エンジンの追加のインスタンス

プラットフォームに用意されている SQL Server イメージを使用して仮想マシンを作成した場合、SQL Server セットアップ メディアは仮想マシンの C:\SqlServer_SQLMajorVersion.SQLMinorVersion_Full ディレクトリに保存されます。ディスク領域に空きがある場合は、このディレクトリからセットアップを実行して、機能の追加または削除、新しいインスタンスの追加、インスタンスの修復などのセットアップ操作を実行できます。Windows Azure に独自の SQL Server イメージを取り込み、その他の SQL Server 機能をインストールする必要がある場合は、仮想マシンに十分なディスク領域があることを確認してください。

新しいログインとユーザーの作成

プラットフォームに用意されている SQL Server イメージを使用して仮想マシンを作成したら、オンプレミス データベースの場合と同様に、新しい Windows ユーザー、SQL Server の Windows 認証ログイン、およびデータベース ユーザーを作成できます。SQL Server 認証を使用する場合は、混合モード認証用にデータベース エンジンを構成する必要があります。sa アカウントは無効になっています。認証モードの変更方法と sa アカウントを有効にする方法の詳細については、「サーバーの認証モードの変更」を参照してください。

次の手順

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