ID2D1RadialGradientBrush インターフェイス

放射状グラデーションで領域を描画します。

実装するタイミング

カスタム実装はサポートされません。

メンバー

ID2D1RadialGradientBrush インターフェイス の継承元は次のとおりです: ID2D1Brush. ID2D1RadialGradientBrush は次のメンバーも定義します:

• メソッド

メソッド

ID2D1RadialGradientBrush インターフェイス は次の項目を定義します: メソッド.

解説

ID2D1LinearGradientBrush と ID2D1RadialGradientBrush は、どちらもグラデーション境界のコレクションをグラデーションにマップするという点で似ています。ただし、線状グラデーションにはグラデーション ベクトルを定義する始点と終点があるのに対して、放射状グラデーションではグラデーションの動作を定義する楕円とグラデーション原点を使用します。楕円の位置とサイズを定義するには、SetCenter、SetRadiusX、および SetRadiusY の各メソッドを使用して、楕円の中心、X 半径、および Y 半径を指定します。グラデーション原点は、グラデーション オフセットが SetGradientOriginOffset メソッドを使用して指定されない限り、楕円の中心です。

ブラシはグラデーション原点のグラデーション境界の位置 0.0f をマップし、位置 1.0f は楕円の境界にマップされます。グラデーション原点が楕円内にある場合、楕円の内容は、ブラシのグラデーション境界の [0, 1] の範囲全体を含みます。グラデーション原点が楕円の境界外にある場合、ブラシは引き続き動作しますが、ブラシのグラデーションは明確に定義されません。

始点と終点はブラシの空間で表され、ブラシを使用するときにレンダー ターゲットにマップされます。開始座標と終了座標は、レンダー ターゲットのサイズに対する相対座標ではなく、絶対座標であることに注意してください。値 (0, 0) はレンダー ターゲットの左上隅にマップされるのに対して、値 (1, 1) は (0, 0) から対角線上に 1 ピクセル離れてマップされます。非単位ブラシ変換またはレンダー ターゲット変換が行われる場合、ブラシの楕円とグラデーション原点も変換されます。

描画されている領域を完全に塗りつぶさない楕円を指定できます。こうすると、D2D1_EXTEND_MODE および (ブラシ ID2D1GradientStopCollection によって指定される) 設定によって、残りの領域の描画方法が決まります。

ID2D1RadialGradientBrush オブジェクトの作成

放射状グラデーション ブラシを作成するには、ブラシが使用されるレンダー ターゲットの ID2D1RenderTarget::CreateRadialGradientBrush メソッドを使用します。ブラシは、ブラシを作成したレンダー ターゲットまたはそのレンダー ターゲットと互換性のあるターゲットでのみ使用できます。

放射状グラデーション ブラシはデバイス依存のリソースです。アプリケーションでは、ブラシが使用されるレンダー ターゲットを初期化した後に放射状グラデーション ブラシを作成し、レンダー ターゲットの再作成が必要になるたびにブラシも再作成する必要があります (リソースの詳細については、「リソースの概要」を参照してください)。

例

放射状グラデーション ブラシを作成する方法の例については、「放射状グラデーション ブラシを作成する方法」を参照してください。

要件

参照

ブラシの概要

放射状グラデーション ブラシを作成する方法

ブラシの種類の例