ID2D1Factory::GetDesktopDpi メソッド

現在のデスクトップの DPI (1 インチあたりのドット数) を取得します。この値を更新するには、ReloadSystemMetrics を呼び出します。

構文

virtual void GetDesktopDpi(
  [out]  FLOAT *dpiX,
  [out]  FLOAT *dpiY
) = 0;

パラメーター

• dpiX [out]
  FLOAT このメソッドが返されるときに、デスクトップの水平方向の DPI が格納されます。このパラメーターに記憶域を割り当てる必要があります。
• dpiY [out]
  FLOAT このメソッドが返されるときに、デスクトップの垂直方向の DPI が格納されます。このパラメーターに記憶域を割り当てる必要があります。

戻り値

This は値を返しません。

解説

このメソッドは、ウィンドウのサイズを指定する場合など、物理ピクセル値を設定するときにシステム DPI を取得するために使用します。

例

次のコードでは、GetDesktopDpi メソッドを使用し、システム DPI を取得してウィンドウの初期サイズを設定します。

  
        // Because the CreateWindow function takes its size in pixels,
        // obtain the system DPI and use it to scale the window size.
        FLOAT dpiX, dpiY;

        // The factory returns the current system DPI. This is also the value it will use
        // to create its own windows.
        m_pDirect2dFactory->GetDesktopDpi(&dpiX, &dpiY);


        // Create the window.
        m_hwnd = CreateWindow(
            L"D2DDemoApp",
            L"Direct2D Demo App",
            WS_OVERLAPPEDWINDOW,
            CW_USEDEFAULT,
            CW_USEDEFAULT,
            static_cast<UINT>(ceil(640.f * dpiX / 96.f)),
            static_cast<UINT>(ceil(480.f * dpiY / 96.f)),
            NULL,
            NULL,
            HINST_THISCOMPONENT,
            this
            );

完全な例については、「四角形を描画する例」を参照してください。高 DPI シナリオの実現に関する詳細については、「高 DPI ディスプレイでアプリケーションが正しく表示されるようにする方法」を参照してください。

要件

参照

ID2D1Factory

高 DPI ディスプレイでアプリケーションが正しく表示されるようにする方法