ID2D1Geometry インターフェイス
ジオメトリ リソースを表し、幾何学図形を操作および測定するための一連のヘルパー メソッドを定義します。ID2D1Geometry から継承するインターフェイスは、特定の図形を定義します。
実装するタイミング
カスタム実装はサポートされません。
メンバー
ID2D1Geometry インターフェイス の継承元は次のとおりです: ID2D1Resource. ID2D1Geometry は次のメンバーも定義します:
- メソッド
メソッド
ID2D1Geometry インターフェイス は次の項目を定義します: メソッド.
| メソッド | 説明 |
|---|---|
| CombineWithGeometry | このジオメトリを指定されたジオメトリと結合して、その結果を ID2D1SimplifiedGeometrySink に格納します。(オーバーロードは 4 つ)。 |
| CompareWithGeometry | このジオメトリと指定されたジオメトリの交差部分を示します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| ComputeArea | ジオメトリの領域を計算します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| ComputeLength | 各線分が一直線に伸ばされているとした場合のジオメトリの長さを計算します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| ComputePointAtLength | ジオメトリに沿って指定された距離だけ離れた位置にある点と接線ベクトルを計算します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| FillContainsPoint | 指定された点がジオメトリによって塗りつぶされた領域に含まれているかどうかを示します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| GetBounds | ジオメトリの境界を取得します (オーバーロードは 2 つ)。 |
| GetWidenedBounds | ジオメトリが指定されたストロークの幅とスタイルで拡張され、指定された行列で変換された後、ジオメトリの境界を取得します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| Outline | ジオメトリの輪郭を計算して、その結果を ID2D1SimplifiedGeometrySink に書き込みます。(オーバーロードは 4 つ)。 |
| StrokeContainsPoint | 指定された点がジオメトリのストロークに含まれているかどうかを判断します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| Simplify | 直線と 3 次ベジエ曲線 (オプション) のみを含むジオメトリの簡易バージョンを作成して、その結果を ID2D1SimplifiedGeometrySink に書き込みます。(オーバーロードは 4 つ)。 |
| Tessellate | ジオメトリが指定の行列を使用して変換され、指定の許容範囲を使用してフラット化された後、そのジオメトリをカバーする、ワインディング順序が時計回りの一連の三角形を作成します (オーバーロードは 4 つ)。 |
| Widen | 指定されたストロークでジオメトリを拡張し、その結果を ID2D1SimplifiedGeometrySink に書き込みます。(オーバーロードは 4 つ)。 |
解説
Direct2D ジオメトリ オブジェクトには、単純なジオメトリ (ID2D1RectangleGeometry, ID2D1RoundedRectangleGeometry、または ID2D1EllipseGeometry)、パス ジオメトリ (ID2D1PathGeometry)、または複合ジオメトリ (ID2D1GeometryGroup および ID2D1TransformedGeometry) のようにさまざまな種類があります。
Direct2D のジオメトリを使用すると、2 次元の図を記述することができます。また、このようなジオメトリには、ヒットテスト領域、クリップ領域、さらにアニメーション パスを定義するなど、さまざまな用途があります。
Direct2D ジオメトリは、ID2D1Factory によって作成される、デバイスに依存しない不変のリソースです。通常、一度ジオメトリを作成したら、アプリケーションが有効な間またはジオメトリの変更が必要になるまでは、作成したジオメトリを保持しておく必要があります。デバイス非依存のリソースとデバイス依存のリソースの詳細については、「リソースの概要」を参照してください。
要件
クライアントの最小要件 |
Windows 7, Windows Vista SP2 および Windows Vista 用のプラットフォーム更新プログラム |
サーバーの最小要件 |
Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用のプラットフォーム更新プログラム |
ヘッダー |
D2d1.h |
ライブラリ |
D2d1.lib |
DLL |
D2d1.dll |