テーブル分析ツールを利用すると、データマイニングのエキスパートから初心者まで、さまざまなユーザーが、なじみのある簡単な操作を通じて Microsoft SQL Server データマイニングの能力を活用し、見やすく実用的なレポートを生成することができます。データマイニングは Excel が行っているのではなく、サーバー上で実行され、結果が Excel ワークシートに返されます。

ツールについて理解しやすいように、Microsoft では、データベースに加え、あらかじめ値が設定されている Excel ワークシートもいくつか提供しています。チュートリアルを完了するには、次の準備も必要です。

インストール済みの SQL Server 2008
SQL Server 2008 Analysis Services (SSAS) サーバーへの接続
Microsoft Excel
Microsoft Excel データマイニングアドインの無償ダウンロード

SQL Server 2008 Analysis Services (SSAS) の試用版と、Excel アドインの無償ダウンロードは、次の場所で入手できます。

Microsoft Office 2007 用 Microsoft SQL Server 2008 データマイニングアドイン

Microsoft SQL Server 2008

サンプルの Excel ブック

最初に、サンプルの Excel ブックを開きます。

[スタート (Start)] ボタンをクリックし、[Microsoft SQL Server 2008 DM アドイン (Microsoft SQL Server 2008 DM Add-ins)]、[Excel サンプルデータ (Sample Excel Data)] の順にクリックします。
チュートリアルの説明に従って操作するので、Excel は直接開かないでください。このチュートリアルに含まれている例はすべて、このサンプルブックに基づいています。
それでは、Introduction ワークシートから見ていきましょう。このワークシートには、各タブの説明と、ダウンロードに含まれている他のワークシートの説明が記載されています。
[テーブル分析ツールサンプル (Table Analysis Tools Sample)] をクリックしてワークシートを開きます。このワークシートには、Adventure Works Cycles という架空の自転車メーカーに関するデータ一式がすべて格納されています。
このワークシートのデータは、顧客に関するデータと顧客への販売履歴の組み合わせになっています。
最後尾の Purchased Bike は重要な列であり、このチュートリアルで頻繁に使用します。
Excel アドインチュートリアルでは、この列を始めとするサンプルの AdventureWorks データを使用します。
任意のテーブルセルにカーソルを置きます。テーブル内でクリックすると、リボンが変わります。データマイニングアドインをインストールしたので、[テーブルツール (Table Tools)] メニュー見出しと、[分析 (Analyze)] および [デザイン (Design)] という 2 つのオプションが表示されています。
データマイニングテーブル分析ツールを使用するには、データを Excel テーブルとして定義する必要があります。提供されているワークシートでは、データが既にテーブル形式になっています。実際のデータを使用する際には、テーブルとして書式設定する必要があります。
これは、独自に作成したワークシートですが、テーブル形式になっていません。[テーブルツール (Table Tools)] メニューが表示されていない点に注意してください。データマイニングテーブル分析ツールを使用するには、次の操作を行います。
1. まず、セルを選択します。
2. 次に、[テーブルとして書式設定 (Format as Table)] をクリックします。
3. スタイルと色を選択します。
4. [先頭行をテーブルの見出しとして使用する (My table has headers)] チェックボックスをオンにし、[OK] をクリックします。

[テーブルツール (Table Tools)] メニュー見出しが表示され、Excel 用データマイニングアドインを使用できるようになりました。

接続の作成

では、テーブル分析ツールを詳しく見ていきましょう。[テーブルツール (Table Tools)] メニューの [分析 (Analyze)] をクリックします。[テーブル分析ツール (Table Analysis Tools)] リボンに、データマイニングツールが表示されます。個々のツールについては、他のチュートリアルで説明します。

リボンの右端には、[ヘルプ (Help)] ボタンがあります。[ヘルプ (Help)] ボタンを使用すると、アドインに含まれているドキュメントや、作業の開始ウィザードおよびオンラインチュートリアルにアクセスできます。

これらのツールを使用するには、あらかじめ Analysis Services サーバーに接続しておく必要があります。[接続 (Connection)] ボタンを使用すると、Analysis Services サーバーおよびデータベースへの接続を作成して管理できます。いずれのテーブル分析ツールを実行する場合も、事前にこの接続が必要になります。

サンプルデータを開いてウィザードを完了した場合は、既に DMAddinsDB に接続されている可能性があります。その場合は、この説明をとばして先に進むことができます。

Analysis Services への接続をセットアップするには、リボンにある接続ボタンをクリックします。これにより、[Analysis Services 接続 (Analysis Services Connections)] ダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスで、新しい接続を作成するには、[新規作成 (New)] ボタンをクリックします。ここで、接続するサーバーの名前と、作成するモデルの格納先データベースを指定します。接続の表示名も指定できます。接続が完了すると、この名前がリボンに表示されます。
今回は、サーバー名として「localhost」と入力し、カタログ名として DMAddinsDB を指定します。必要に応じて表示名を変更することもできます。
[Windows 認証を使用する (Use Windows Authentication)] が選択されていることを確認し、[OK] をクリックして、[Analysis Services 接続 (Analysis Services Connections)] ダイアログボックスを閉じます。
接続名と状態が [接続 (Connection)] リボンに表示されます。

まとめ

これで、サンプルの Excel データを開いて Analysis Services に接続できるようになりました。また、テーブル分析ツールへのアクセス方法も理解したので、Excel 用データマイニングアドインを使用する準備ができました。テーブル分析ツールに関する追加のヘルプについては、他のテーブル分析ツールのビデオチュートリアルと、microsoft.com にあるのホームページを参照してください。チュートリアルをご視聴くださいましてありがとうございました。

テーブル分析ツールの概要 (SQL Server ビデオ)

ビデオの概要

ビデオの内容

概要

サンプルの Excel ブック

接続の作成

まとめ

その他のリソース