Visual Studio 2005 Team Foundation Server 概要

Visual Studio 2005 Team Foundation Server スタートアップガイド

近藤 和彦
マイクロソフト株式会社

最終更新日 2006 年 3 月 15 日

適用対象:
   Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server
   Visual Studio 2005 Team Edition for Software Architects、Team Edition for Software Developers、Team Edition for Software Testers、Team Suite

要約: Visual Studio 2005 では、ソフトウェア開発ライフサイクル全般において包括的な機能を提供する Visual Studio Team System を提供します。その VSTS において中心的存在となるのが Visual Studio 2005 Team Foundation Server であり、この TFS はチーム開発をより効果的に実施するためのコラボレーション基盤を提供します。本稿ではこの TFS に焦点を当て、その詳細について解説します。

※本ホワイトペーパーは翔泳社が発行する 『Windows Developer マガジン Dd229387.leave-ms(ja-jp,MSDN.10).gif』 2006 年 1 月号における特別付録「Visual Studio 2005 Team Foundation Server スタートアップガイド:ソフトウェア構築の未来へ」の内容を翔泳社のご好意により掲載させていただいているものです。

目次

はじめに
Visual Studio 2005 Team Foundation Server
ガイドラインの提供

はじめに

2 年ぶりにバージョンアップされる Visual Studio 2005 (以下 VS 2005) では、ソフトウェア開発ライフサイクル全般において包括的な機能を提供する Visual Studio Team System (以下 VSTS) を新たに提供します。

その VSTS において中心的存在となるのが Visual Studio 2005 Team Foundation Server (以下 TFS) であり、この TFS はチーム開発をより効果的に実施するためのコラボレーション基盤を提供します。

本稿では新たに登場するこの TFS に焦点を当て、その詳細について解説します。

図 1:Visual Studio 2005 Team System

図 1:Visual Studio 2005 Team System (画像クリックで拡大表示)

Visual Studio 2005 Team Foundation Server

TFS はチーム開発の生産性向上と品質を確保するための一連の機能を提供します。TFS は図 1 で示すように、サーバーとして構成される 7 つの機能とひとつのクライアント機能を中心としてチーム開発のための機能を提供しています (表 1)。この TFS で提供される機能を組み合わせることで、図 2 のようなチーム開発環境を構築することができます。

機能名提供される機能
クライアント側機能
チームエクスプローラTFS で提供されるさまざまなチーム開発機能を操作するためのクライアント
サーバー側機能
作業項目管理プロジェクトにおけるさまざまな作業の管理
プロジェクト管理チームメンバーの報告や TFS が自動的に収集するさまざまな情報をもとにしたプロジェクト管理
レポーティングTFS が管理するさまざまな情報を分析し、レポートとして可視化
プロジェクトサイトプロジェクトにおける共有情報や成果物の一元管理
変更管理プロジェクトで作成されるソースコードファイルや成果物、およびそれに関連する情報を一元管理
自動ビルドソースコードの自動ビルドやそれに関連する作業 (コード分析やテスト) を実施
統合サービスVSTS におけるさまざまな機能をシームレスに連携

表 1:TFS の機能一覧

図 2:TFS によるチーム開発例

図 2:TFS によるチーム開発例 (画像クリックで拡大表示)

ガイドラインの提供

ソフトウェア開発を効果的に進めるためには、単にツールを利用するということだけでは不足です。マイクロソフトでは製品を提供するだけではなく、ソフトウェア開発のためのさまざまなガイドラインを合わせて提供しています。

■Microsoft Solutions Framework (MSF)

Microsoft Solutions Framework (以下 MSF) は、もともとマイクロソフト社内における製品開発や、コンサルティングサービスのノウハウが集約されたベストプラクティスから生まれ、各分野の専門家や国際的な諮問委員会による指導やレビューを受けながらマイクロソフト社内の専任のチームによって開発/管理されています。MSFが正式に登場した 1994 年から 10 年が経過しようとしており、すでに第 3 版 (バージョン 3.0) までが公開されていますが、現在、第 4 版の改定が進められています。第 4 版ではプロジェクトの多様化に合わせて、アジャイル開発を実現する MSF for Agile Software Development (以下 MSF Agile) と、CMMI レベル 3 に準拠した MSF for CMMI Process Improvement (以降 MSF CMMI) の 2 つが提供される予定となっています[注1]。

注 1) 詳細については「http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/productinfo/enterprise/msf/」を参考のこと。

■Patterns and Practices

マイクロソフトは Patterns and Practices (以下 P&P) と呼ばれる一連のガイドラインを提供しています。P&P は設計/開発/テスト/運用管理といったアプリケーションのライフサイクル全般を網羅し、さらにセキュリティやパフォーマンスといったソフトウェアの品質を確保するためのガイドライン、およびそのガイドラインに基づく実際の再利用可能な部品を提供しています[注2]。

注2) 詳細については「http://www.microsoft.com/japan/resources/practices/」を参考のこと。

これらガイダンスやこれまで培ってきた知識と経験に基づき、企業に最適化された開発標準を策定することでソフトウェア開発における生産性の向上と品質の確保を図ることができます。さらにこのような開発標準は単にドキュメントとして作成するだけでなく、開発環境との融合を図ることが重要です。VSTS および TFS はそのための機能を提供しています。

Team Foundation Server スタートアップガイド 目次

Chapter 1. Visual Studio 2005 Team Foundation Server 概要
Chapter 2. チーム開発の実現
Chapter 3. 作業項目管理
Chapter 4. プロジェクト管理
Chapter 5. レポーティング
Chapter 6. プロジェクトサイト
Chapter 7. 変更管理
Chapter 8. 自動ビルド
Chapter 9. Team Foundation Serverの構成
Chapter 10. まとめ ~ 進化的ソフトウェア開発基盤

『Windows Developer マガジン』について

Window Developer マガジン は、Windows で開発を行なうデベロッパーのための総合技術情報誌です。「Windows が稼動している限り必要とされる、開発にかかわる技術情報を提供してゆく」 を基本方針に、開発者が必要とする最新情報、技術情報を提供しています。
http://www.shoeisha.com/mag/windev/ Dd229387.leave-ms(ja-jp,MSDN.10).gif


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