グラフ データ領域へのデータの追加

グラフ データ領域をデザイン画面に追加したら、グラフのドロップ ゾーンに数値データおよび非数値データのレポート データセット フィールドをドラッグします。デザイン画面で、グラフを左クリックすると、系列、データ、およびカテゴリの 3 つのドロップゾーンが表示されます。レポートのデータセットが既に定義済みの場合、データセットから取得されるフィールドがレポート データ ペインに表示されます。データセットからフィールドを適切なドロップ ゾーンにドラッグします。既定では、フィールドがグラフのフィールドのいずれかのドロップ ゾーンに追加されると、Reporting Services によってフィールドの集計が計算されます。系列グループを使用して系列を動的に生成することもできます。グラフは、マトリックスとも緊密な関係にあります。

   デザイン時にデータを追加すると、デザイン時に結果として得られるグラフとレポートの処理時のグラフが異なって見えます。デザイン時に作成されるデータは実際のデータとは異なります。デザイン時に作成されるデータは、グラフの概要を把握してグラフを設計するために追加された生成データです。

グラフのデータ フィールドの値の集計

既定では、フィールドがグラフのデータ フィールドのドロップ ゾーンに追加されると、Reporting Services によってフィールドの集計が計算されます。フィールドを特定のドロップ ゾーンにドロップせずにグラフ上にドラッグすると、グラフでは、フィールドのデータ型に基づいて、このフィールドがカテゴリ軸 (x 軸) または値軸 (y 軸) のいずれに属するかが判断されます。データ フィールドのドロップ ゾーンにドロップされた数値フィールドは、SUM 関数を使用して集計されます。データ フィールドのドロップ ゾーンで値フィールドのデータ型が String の場合、フィールドに数値が存在する場合でも、グラフに数値は表示されず、COUNT 関数が表示されます。この動作を回避するには、フィールドに、書式設定された数値を格納した文字列ではなく、数値データ型を設定してください。Visual Basic の式を使用して文字列値を数値データ型に変換するには、CDbl 定数または CInt 定数を使用します。たとえば、次の複合式を使用すると、文字列として書式設定された数値を格納する MyField という名前のフィールドを変換できます。

=Sum(CDbl(Fields!MyField.Value))

集計式の詳細については、「式での組み込みのレポート関数と集計関数の使用 (Reporting Services)」を参照してください。

グラフへのデータの追加

名前別売上を示すレポートがあるとします。名前フィールドをカテゴリ フィールドのドロップ ゾーンにドロップし、売上フィールドをデータ フィールドのドロップ ゾーンにドロップします。

売上フィールドをデータ フィールドのドロップ ゾーンに追加すると、データ フィールドのテキストが凡例に表示され、この数値フィールドのデータが 1 つの値に集計されます。既定では、合計組み込み関数 SUM を使用して値が集計されます。グラフのドロップ ゾーンには、フィールドの単純式が含まれます。この例では、フィールド式 =Sum(Fields!Sales.Value) として、[Sum(Sales)] が表示されます。グループが指定されない場合、グラフで表示されるデータ ポイントは 1 つのみです。複数のデータ ポイントを表示するには、グループ化したフィールドを追加してデータをグループ化する必要があります。名前フィールドをカテゴリ フィールドのドロップ ゾーンに追加すると、フィールドの名前と同じ名前のグループ化フィールドがグラフに自動的に追加されます。x 軸および y 軸に従って値を定義するフィールドが追加されると、データを正しくプロットするのに十分な情報がグラフに含まれることになります。

系列フィールドのドロップ ゾーンが空のままの場合、系列の数はデザイン時に固定されます。この例では、売上は、グラフに表示される唯一の系列です。

グラフへの系列グループの追加

前述の例で、年フィールドを系列フィールドのドロップ ゾーンに追加するとします。年フィールドの数値によって、グラフに表示される系列の数が決定します。フィールドを系列フィールドのドロップ ゾーンに追加する場合、系列の数は、フィールドに格納されているデータに応じて決定します。年フィールドに 2004 年、2005 年、および 2006 年が含まれている場合、グラフではデータのドロップ ゾーンのフィールドごとに 3 つの系列が表示されます。

マトリックスとの類似点

グラフと、Tablix コントロールのマトリックス テンプレートの動作は同じです。

  • マトリックスの [列] フィールドのドロップ ゾーンは、グラフのカテゴリ グループのドロップ ゾーンと同じです。

  • マトリックスの [行] フィールドのドロップ ゾーンは、グラフの系列グループのドロップ ゾーンと同じです。

  • マトリックスの [データ] フィールドのドロップ ゾーンは、グラフのデータ フィールドのドロップ ゾーンと同じです。

関連項目

タスク

レポートにグラフを追加する方法

参照

[系列データ] ([系列のプロパティ] ダイアログ ボックス)

概念

グラフ データ領域で表示するデータの準備

Tablix データ領域の処理

グラフの種類