Error オブジェクト
エラーに関する情報を格納します。
errorObj = new Error()
errorObj = new Error([number])
errorObj = new Error([number[, description]])
引数
- errorObj
必ず指定します。Error オブジェクトを代入する変数名を指定します。 - number
省略可能です。エラーに割り当てる数値を指定します。省略した場合は 0 です。 - description
省略可能です。エラーを説明する短い文字列を指定します。省略した場合は空の文字列です。
解説
実行時エラーが発生するたびに、エラーを記述する Error オブジェクトのインスタンスが作成されます。このインスタンスには、エラーの説明 (description プロパティ) とエラー番号 (number プロパティ) の 2 つの組み込みプロパティがあります。
エラー番号は 32 ビット値です。上位の 16 ビット ワードは機能識別符号です。下位のワードは実際のエラー コードです。
Error オブジェクトは、上の構文を使って明示的に作成するほかに、throw ステートメントを使ってスローすることもできます。どちらの場合も、任意のプロパティを追加して Error オブジェクトの機能を拡張できます。
通常、try...catch ステートメントで作成されたローカル変数は、暗黙に作成された Error オブジェクトを参照します。したがって、エラーの番号および説明を任意の方法で使用できます。
使用例
次の例は、暗黙に作成された Error オブジェクトの使用方法を示します。
try
x = y // エラーが発生します。
catch(e){ // ローカル変数 e を作成します。
response.write(e) // "[object Error]" と出力します。
response.write(e.number & 0xFFFF) // と出力します。
response.write(e.description) // "'y' is undefined" と出力します。
}
メソッド
Error オブジェクトには、メソッドはありません。
プロパティ
description プロパティ | number プロパティ