CLng 関数

指定された式をバリアント型 (内部処理形式が長整数型 (Long) の Variant) に変換して返します。

CLng(expression)

引数 expression には、任意の式を指定します。

解説

ある操作結果を既定のデータ型ではなく、特定のデータ型として表す必要がある場合には、通常、内部処理形式変換関数を使ってコードを記述します。CInt 関数を使うと、通常、通貨型 (Currency)、単精度浮動小数点数型 (Single)、倍精度浮動小数点数型 (Double) を使う計算の中で、整数型 (Integer) の数値を使用できます。

ほかのデータ型から長整数型 (Long) の内部処理形式に変換するときは、CLng 関数を使います。システムのロケールの設定に従って、その国で使われている小数点記号や桁区切りの記号が正しく処理されます。

引数 expression に長整数型の許容範囲を超える値が指定された場合、エラーが発生します。

次のコードは、CLng 関数を使って値を長整数型 (Long) に変換する例です。

Dim MyVal1, MyVal2, MyLong1, MyLong2
MyVal1 = 25427.45: MyVal2 = 25427.55   ' MyVal1 と MyVal2 は、倍精度浮動小数点数型 (Double) です。
MyLong1 = CLng(MyVal1)   ' MyLong1 は、25427 です。
MyLong2 = CLng(MyVal2)   ' MyLong2 は、25428 です。

メモ   CLng 関数は小数部分を丸めますが、Fix 関数と Int 関数は小数部分を切り捨てます。小数部分が 0.5 の場合は、CLng 関数は常に最も近い偶数に値を丸めます。たとえば、0.5 を 0 に、1.5 を 2 に、それぞれ丸めます。

必要条件

バージョン 1

参照

CBool 関数 | CByte 関数 | CCur 関数 | CDate 関数 | CDbl 関数 | CInt 関数 | CSng 関数 | CStr 関数 | Int 関数、Fix 関数