EUDC を有効にする

Windows CE には幾千もの文字が定義されていますが、独自の文字セットを定義する必要がある場合があります。エンドユーザー定義文字 (EUDC) を使用すると、デバイスの文字または記号を定義できます。たとえば、アジアの文字を使用する名前を正しく表現するために、EUDC を使用できます。

EUDC を有効にするには、OS イメージ内に MGFE コンポーネントを追加します。次にサブキーを作成して、フォントをEUDC セットと関連付けます。HKEY_CURRENT_USER\Eudc レジストリ キーにこれらのサブキーを作成できます。

システム全体に有効な EUDC フォントをインストールするには、SystemDefaultEUDCFont=\windows\xxxx.tte エントリを変更します。次の例は、システムの既定 EUDC フォントを、ほかの EUDC と関連付けられていないすべてのフォントに関連付ける方法を示しています。

  SystemDefaultEUDCFont=\windows\eudc.tte

記号用のキャッシュのサイズを設定するには、HKEY_LOCAL_MACHINE\System\Gdi\Glyphcache レジストリ キーを使用します。このキーは、OS の起動時にのみ読み取られます。

次の例は、記号用キャッシュのサイズを設定する方法です。

  HKEY_LOCAL_MACHINE\System\Gdi\Glyphcache
"limit"=DWORD:x

"limit" に指定する値は、"実現されたフォント" ごとの記号用キャッシュのバイト数です。アンチエイリアス フォントの場合は、この数値が自動的に 4 倍になります。

実現されたフォントとは、高さ、幅、および縁付きや浮き彫りなどの効果を固有に組み合わせたフォントのことです。フォントは、アプリケーションで描画のために最初に使用されるときに実現され、アプリケーションで HFONT が削除されると取り消されます。

関連項目

Font Registry Settings