マルチチャンネル WAV フォーマット
WDM ドライバでは、DirectSound バッファは、5.1 などのスピーカ構成用に、複数の出力チャンネルを持つ WAV フォーマットをサポートしている。5.1 スピーカ構成では、前方左、前方中央、前方右、後方左、後方右のスピーカと、低周波ウーファを使う。
WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体は、マルチチャンネル ウェーブ フォーマットを表している。この構造体は、WAVEFORMATEX の cbSize メンバで既にサポートされている追加バイトを構成する、WAVEFORMATEX の拡張機能である。WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体は、DSBUFFERDESC 構造体などのように、WAVEFORMATEX が使われる場所では WAVEFORMATEX としてキャストできる。
マルチチャンネル WAV ファイルで指定されたチャンネル数よりも少ない物理的スピーカに対してシステムが構成されている場合は、オーディオ データは適切にミキシングされ、既存のスピーカに出力される。
DirectSound は、マルチチャンネル フォーマットでのバッファのエフェクトや 3D 処理をサポートしていない。DSBCAPS_CTRL3D または DSBCAPS_CTRLFX フラグを指定してマルチチャンネル WAV フォーマットでバッファを作成しようとすると失敗する。
マルチチャンネル WAV フォーマットの詳細については、www.microsoft.com で提供されている「Multiple Channel Audio Data and WAVE Files」を参照すること。