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変数を宣言する

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

ここでは、メモリの必要条件を簡潔化し、変数を使用するときのパフォーマンスを向上させるためのヒントを紹介します。

  • メモリのリソースを節約するには、すべての変数を常に特定のデータ型で宣言します。データ型を指定せずに変数を宣言すると、VBA はメモリを最も消費するバリアント型 (Variant) の変数を作成します。

  • 各データ型に必要なメモリ量、および保管可能な値の範囲を把握します。常にメモリ量が極力少ないデータ型を使用します。ただし、小さいデータ型を使用したために、暗黙の変換が実行される場合は例外です。たとえば、整数型 (Integer) の変数は長整数型 (Long) に変換されるので、整数値を保管する変数は、整数型ではなく長整数型として宣言することをお勧めします。

  • 必要な場合以外は、浮動小数点数型の使用は避けます。通貨型 (Currency) は単精度浮動小数点数型 (Single) よりもサイズが大きいデータ型ですが、浮動小数のプロセッサを使用しないため作業がすばやく進行します。

  • プロシージャ内でオブジェクトを 2 回以上参照する場合は、オブジェクト変数を作成し、その変数をオブジェクトへの参照に割り当てます。オブジェクト変数はオブジェクトのメモリ内での位置を保管するため、VBA は以降の作業でその位置を検索する必要がありません。

  • オブジェクト変数を、オブジェクト型ではなく特定のデータ型として宣言すると、事前バインディングを利用できます。