SaveAs メソッド

Microsoft Excel Visual Basic のリファレンス

SaveAs メソッド

SaveAs メソッドを Chart** オブジェクト、または Worksheet オブジェクトに指定した場合**

グラフまたはワークシートへの変更を別のファイルに保存します。

expression.SaveAs(FileName, FileFormat, Password, WriteResPassword, ReadOnlyRecommended, CreateBackup, AddToMru, TextCodepage, TextVisualLayout, Local)

expression 必ず指定します。上のいずれかのオブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Filename 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存するファイルの名前を表す文字列を指定します。絶対パスを含めることもできます。絶対パスを含めない場合は、ファイルはカレント フォルダに保存されます。

FileFormat 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。ファイルを保存するときのファイル形式を指定します。指定できる形式については、FileFormat プロパティを参照してください。既存のファイルでは、指定された最後のファイル形式が既定のファイル形式です。新しいファイルでは、現在使用されている Excel のバージョンでのファイル形式が既定のファイル形式です。

Password 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存するファイルに設定する読み取りパスワードを表す文字列を指定します。パスワードは 15 文字以内の文字列で指定し、大文字と小文字が区別されます。

WriteResPassword 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存するファイルに設定する書き込みパスワードを表す文字列を指定します。パスワードを設定して保存したファイルを、パスワードを指定しないで開くと、ファイルは読み取り専用で開かれます。

ReadOnlyRecommended 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。ファイルを開くときに、読み取り専用で開くことを推奨するメッセージを表示するには、True を指定します。

CreateBackup 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。バックアップ ファイルを作成するには、True を指定します。

AddToMru 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。最近使用したファイルの一覧にブックを追加するには True を指定します。既定値は False です。

TextCodePage 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。英語の Excel では使用できません。

TextVisualLayout 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。英語の Excel では使用できません。

Local 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。Excel の言語設定 (コントロール パネルの設定を含む) に合わせてファイルを保存するには、True を指定します。Visual Basic for Applications (VBA) の言語設定に合わせてファイルを保存するには、False (既定値) を指定します。通常この設定は、Workbooks.Open を実行する VBA プロジェクトが Excel バージョン 5 または 95 の各国語版で作成されたプロジェクトでない限り、英語 (U.S.) になります。

SaveAs メソッドを Workbook** オブジェクトに指定した場合**

ブックへの変更を別のファイルに保存します。

expression.SaveAs(FileName, FileFormat, Password, WriteResPassword, ReadOnlyRecommended, CreateBackup, AccessMode, ConflictResolution, AddToMru, TextCodepage, TextVisualLayout, Local)

expression 必ず指定します。上のいずれかのオブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Filename 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存するファイルの名前を表す文字列を指定します。絶対パスを含めることもできます。絶対パスを含めない場合は、ファイルはカレント フォルダに保存されます。

FileFormat 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。ファイルを保存するときのファイル形式を指定します。指定できる形式については、FileFormat プロパティを参照してください。既存のファイルでは、指定された最後のファイル形式が既定のファイル形式です。新しいファイルでは、現在使用されている Excel のバージョンでのファイル形式が既定のファイル形式です。

Password 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存するファイルに設定する読み取りパスワードを表す文字列を指定します。パスワードは 15 文字以内の文字列で指定し、大文字と小文字が区別されます。

WriteResPassword 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存するファイルに設定する書き込みパスワードを表す文字列を指定します。パスワードを設定して保存したファイルを、パスワードを指定しないで開くと、ファイルは読み取り専用で開かれます。

ReadOnlyRecommended 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。ファイルを開くときに、読み取り専用で開くことを推奨するメッセージを表示するには、True を指定します。

CreateBackup 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。バックアップ ファイルを作成するには、True を指定します。

AccessMode 省略可能です。XlSaveAsAccessMode クラスの定数を使用します。

使用できる定数は、次に示す XlSaveAsAccessMode クラスのいずれかです。
xlExclusive 排他モード
xlNoChange (既定値) アクセス モードを変更しない
xlShared 共有モード

この引数を省略すると、アクセス モードは変更されません。共有ファイルをファイル名を変えずに保存した場合は、この引数は無視されます。アクセス モードを変更するには、ExclusiveAccess メソッドを使います。

ConflictResolution 省略可能です。XlSaveConflictResolution クラスの定数を使用します。

使用できる定数は、次に示す XlSaveConflictResolution クラスのいずれかです。
xlUserResolution [変更箇所のコンフリクト] ダイアログ ボックスを表示
xlLocalSessionChanges 自動的にローカル ユーザーの変更を反映
xlOtherSessionChanges 他のユーザーの変更を反映

この引数を省略すると、[変更箇所のコンフリクト] ダイアログ ボックスが表示されます。

AddToMru 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。最近使用したファイルの一覧にブックを追加するには True を指定します。既定値は False です。

TextCodePage 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。英語の Excel では使用できません。

TextVisualLayout 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。英語の Excel では使用できません。

Local 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。Excel の言語設定 (コントロール パネルの設定を含む) に合わせてファイルを保存するには、True を指定します。Visual Basic for Applications (VBA) の言語設定に合わせてファイルを保存するには、False (既定値) を指定します。通常この設定は、Workbooks.Open を実行する VBA プロジェクトが Excel バージョン 5 または 95 の各国語版で作成されたプロジェクトでない限り、英語 (U.S.) になります。

使用例

次の使用例は、新しいブックを作成し、ユーザーにファイル名を入力させるダイアログ ボックスを表示して、そのファイル名でブックを保存します。

Set NewBook = Workbooks.Add
Do
    fName = Application.GetSaveAsFilename
Loop Until fName <> False
NewBook.SaveAs Filename:=fName