SQL Server Compact 3.5 および LINQ to SQL
更新 : November 2007
SQL Server Compact 3.5 は、Visual Studio 2008 と共にインストールされる既定のデータベースです。詳細についてはSQL Server Compact 3.5 (Visual Studio) の使用 およびSQL Server Compact 3.5 (Visual Studio) の使用 およびSQL Server Compact の使用 (Visual Studio) およびSQL Server Compact の使用 (Visual Studio)を参照してください。
このトピックでは、使用法、構成、機能セット、および LINQ to SQL サポートのスコープに関する主要な相違を示します。
LINQ to SQL との関係における SQL Server Compact 3.5 の特徴
既定では、SQL Server Compact 3.5 はすべての Visual Studio エディションでインストールされるため、開発コンピュータ上の LINQ to SQL で使用できます。しかし、SQL Server Compact 3.5 と LINQ to SQL を使用するアプリケーションの配置は、SQL Server アプリケーションの場合とは異なります。SQL Server Compact 3.5 は .NET Framework の一部ではないため、アプリケーションにパッケージ化するか、Microsoft サイトから個別にダウンロードする必要があります。
次のような特徴があります。
SQL Server Compact 3.5 は DLL としてパッケージ化されており、データベース ファイル (.sdf 拡張子) に対して直接使用できます。
SQL Server Compact 3.5 は、クライアント アプリケーションと同じプロセスで実行されます。そのため、SQL Server Compact 3.5 と通信する方が SQL Server と通信するより効率的に優れています。一方、SQL Server Compact 3.5 では、コストを伴うマネージ コードとアンマネージ コード間の相互運用性は必要ありません。
SQL Server Compact 3.5 DLL のサイズはわずかです。このため、アプリケーション全体のサイズが抑制されます。
LINQ to SQL ランタイムおよび SQLMetal コマンド ライン ツールが SQL Server Compact 3.5 をサポートしています。
オブジェクト リレーショナル デザイナは、SQL Server Compact 3.5 をサポートしていません。
機能セット
SQL Server Compact 3.5 の機能セットは、LINQ to SQL アプリケーションに影響を及ぼす次の点で、SQL Server の機能セットより単純です。
SQL Server Compact 3.5 は、ストアド プロシージャまたはビューをサポートしません。
SQL Server Compact 3.5 は、一部のデータ型と SQL 関数のみをサポートします。
SQL Server Compact 3.5 は、一部の SQL コンストラクトのみをサポートします。
SQL Server Compact 3.5 は、最小限のオプティマイザを備えています。クエリによってはタイムアウトする場合もあります。
SQL Server Compact 3.5 は、部分信頼をサポートしません。