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チュートリアル:Azure で異なるクラウド サービス内にある SQL Server 仮想マシンを構成および接続する

更新日: 2014年10月

このチュートリアルでは、Azure で異なるクラウド サービス内にある複数の SQL Server 仮想マシンを構成および接続して、相互に通信できるようにする方法を説明します。同じクラウド サービスまたは仮想ネットワーク内であれば、Azure で作成したすべての仮想マシンが、プライベート ネットワーク チャネルを使用して他の仮想マシンと自動的に通信できます。ただし、インターネットまたは他の仮想ネットワーク上の他のリソースや、異なるクラウド サービス内にある他の仮想マシンと通信するには、仮想マシンにエンドポイントを追加する必要があります。

仮想マシンを作成すると、その仮想マシンを格納するクラウド サービスが自動的に作成されます。わかりやすくするために、このチュートリアルでは、複数の仮想マシンを作成するのに同じアカウントを使用して、異なるクラウド サービス内に存在する仮想マシンに接続する方法を示します。同じアカウントで作成した複数の仮想マシンを接続する場合は、仮想マシンをプライベート Azure 仮想ネットワーク内に配置し、仮想マシンのドメイン ネーム システム (DNS) 名の使用を避けることをお勧めします。プライベート仮想ネットワークをセットアップする方法の例については、「チュートリアル:Azure で仮想ネットワークを使用して ASP.NET アプリケーションを SQL Server に接続する」または「仮想ネットワークに仮想マシンを追加する」を参照してください。

異なるクラウド サービス内にある仮想マシンを接続するには、接続先の仮想マシンにエンドポイントを追加したうえで、その仮想マシンに存在するデータベース エンジン用に、Windows ファイアウォールで TCP ポートを開く必要があります。

このチュートリアルの内容は次のとおりです。

  1. このチュートリアルの手順を実行する前に、チュートリアル「チュートリアル:Azure で同じクラウド サービス内にある複数の SQL Server 仮想マシンを構成および接続する」の「ギャラリーから 2 つの SQL Server 仮想マシンをプロビジョニングする」で定義されているとおり、新しい仮想マシン SQLVM1 を作成します。既に SQLVM1 を作成してある場合は、この手順を省略します。

  2. 追加の SQL Server 仮想マシンを作成するには、チュートリアル「チュートリアル:Azure で同じクラウド サービス内にある複数の SQL Server 仮想マシンを構成および接続する」の「ギャラリーから 2 つの SQL Server 仮想マシンをプロビジョニングする」で定義されている手順に従います。ただし、以下の手順は異なります。

    1. [仮想マシン構成] ページで、仮想マシン名として「SQLVM3」と入力します。Azure ポータルでは、仮想マシン名をクリックして、ダッシュボードを開くと、ホスト名として仮想マシン名が表示されます。

      構成設定
    2. 2 つ目の [仮想マシン構成] ページで、ネットワーキング、ストレージ、可用性のリソースを構成します。

      1. [クラウド サービス] ボックスで、[新しいクラウド サービスの作成] を選択します。

      2. [クラウド サービス DNS 名] ボックスに DNS 名の最初の部分を入力します。残りの部分は自動的に入力され、SQLVM2013.cloudapp.net という形式の名前となります。

Azure により、仮想マシンが作成され、オペレーティング システムの設定が構成されます。仮想マシンのプロビジョニングが完了すると、Azure 管理ポータルに [実行中] として一覧表示されます。[停止] として表示されている場合は、[再起動] をクリックします。仮想マシンを作成すると、クラウド サービスが自動的に作成されます。この仮想マシンを格納するために作成されたクラウド サービスは、追加の仮想マシンをこの仮想マシンに接続するまで、管理ポータルに表示されません。Azure では、[仮想マシン モード] ページで入力した DNS 名を使用して、この新しいクラウド サービスの名前が定義されます。

仮想マシンには、着信する TCP 通信をリッスンするエンドポイントが必要です。この Azure の構成手順により、仮想マシンからアクセスできる TCP ポートに、着信する TCP ポート トラフィックが送信されます。

仮想マシンに対して定義されているエンドポイントごとに、通信用のパブリック ポートおよびプライベート ポートが割り当てられます。プライベート ポートは仮想マシンの通信ルールを設定するために定義され、パブリック ポートは、Azure ロード バランサーによって外部ソースからの仮想マシンとの通信に使用されます。

  1. Azure 管理ポータルで、[バーチャル マシン]、[SQLVM3] の順にクリックします。[SQLVM3] のダッシュボードが開きます。

  2. [エンドポイント] をクリックします。

  3. [追加] をクリックします。[仮想マシンへのエンドポイントの追加] ページで、[スタンドアロン エンドポイントの追加] をクリックします。続けて、[次へ] をクリックします。

  4. [エンドポイントの詳細の指定] ページで、[名前] ボックスにエンドポイントの名前を入力します。[プロトコル] ボックスで、[TCP] を選択します。たとえば、[プライベート ポート] ボックスには、SQL Server の既定のリスニング ポートである「1433」を入力できます。同様に、[パブリック ポート] ボックスには「57500」と入力できます。多くの組織が、悪意のある攻撃を防ぐために、異なるポート番号を選択しています。エンドポイントの詳細については、「仮想マシンへのエンドポイントを設定する方法」を参照してください。

  5. チェック マークをクリックして、エンドポイントを作成します。

  1. Azure 管理ポータルで、作成した仮想マシン名である [SQLVM3] をクリックしてダッシュボードを開きます。

  2. メニュー下部の [接続] をクリックし、リモート デスクトップ (RDP) を使用して仮想マシンにログインします。ログインするには、管理者資格情報を使用します。

  3. この仮想マシンに初めてログオンする場合は、デスクトップのセットアップや Windows の更新プログラムの適用、Windows の初期構成タスク (sysprep) の完了など複数のプロセスを必要に応じて完了する必要があります。Windows sysprep の完了後、SQL Server セットアップによって構成タスクが完了されます。Windows リモート デスクトップを使用して仮想マシンに接続した場合、仮想マシンは他のコンピューターと同様に動作します。仮想マシンで実行中の SQL Server Management Studio を使用して、SQL Server の既定のインスタンスに通常の方法で接続できます。

  4. リモート デスクトップを閉じます。

  1. Azure 管理ポータルで、[バーチャル マシン] をクリックします。

  2. リモート デスクトップを介して [SQLVM3] 仮想マシンに接続します。

  3. TCP プロトコルでリッスンするように SQL Server を構成する必要があります。このようにするには、SQL Server 構成マネージャーを開きます。

  4. SQL Server 構成マネージャーのコンソール ペインで、[SQL Server ネットワークの構成] を展開します。

  5. [<インスタンス名> のプロトコル] をクリックします (既定のインスタンスでは、[MSSQLSERVER のプロトコル] です)。

  6. 詳細ペインで、[TCP] を右クリックします。ギャラリー イメージの場合は、既定で [有効] になっています。カスタム イメージの場合は、[有効化] をクリックします (状態が [無効] の場合)。

  7. 詳細ペインで [SQL Server (<インスタンス名>)] (既定のインスタンスでは、[SQL Server (MSSQLSERVER)]) を右クリックし、[再起動] をクリックして、SQL Server のインスタンスを停止し、再起動します。

  8. 次に、データベース エンジンの既定のインスタンス用に、Windows ファイアウォールで TCP ポートを開く必要があります。このようにするには、[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] を開きます。

  9. [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] の左ペインで、[受信の規則] を右クリックし、アクション ペインの [新規の規則] をクリックします。

    Windows ファイアウォール設定
  10. [規則の種類] ダイアログ ボックスで、[ポート] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  11. [プロトコルおよびポート] ダイアログ ボックスで、[TCP] をクリックします。[特定のローカル ポート] をクリックし、データベース エンジンのインスタンスのポート番号を入力します (既定のインスタンスの場合は「1433」と入力します)。[次へ] をクリックします。

  12. [アクション] ダイアログ ボックスで、[接続を許可する] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  13. [プロファイル] ダイアログ ボックスで、[ドメイン][プライベート][パブリック] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  14. [名前] ページで、受信の規則の名前を SQLServerVM3Port に設定し、[完了] をクリックします。[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] ウィンドウを閉じます。

    ポート設定
  15. 次に、混合モード認証用に SQL Server を構成する必要があります。ドメイン環境がない場合、SQL Server データベース エンジンで Windows 認証を使用することはできません。このようにするには、SQL Server Management Studio を開きます。

  16. [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバー名] に、オブジェクト エクスプローラーを使用してデータベース エンジンに接続する仮想マシンのホスト名を入力します (SQLVM3 など)。[Windows 認証] をクリックします。[接続] をクリックします。

  17. SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラーで、SQL Server のインスタンス名 (仮想マシン名) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  18. [セキュリティ] ページの [サーバー認証] で、[SQL Server 認証モードと Windows 認証モード] を選択し、[OK] をクリックします。

  19. オブジェクト エクスプローラーでサーバーを右クリックし、[再起動] をクリックします。

  20. 次に、別のコンピューターから最初の仮想マシンに接続するための SQL Server 認証ログインを作成する必要があります。そのためには、SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラーで、新しいログインを作成する [SQLVM3] サーバー インスタンスを展開します。[セキュリティ] フォルダーを右クリックし、[新規作成] をポイントして、[ログイン] をクリックします。

  21. [ログイン - 新規作成] ダイアログ ボックスの [全般] ページで、[ログイン名] ボックスに新しいユーザーの名前として「sqlvm3login」と入力します。[SQL Server 認証] をクリックします。[パスワード] ボックスに、新しいユーザーのパスワードを入力します。[パスワードの確認] ボックスに、パスワードを再度入力します。他のボックスは既定値のままにします。

    ログインのプロパティ

  22. [サーバー ロール] ページで、このログインを SQL Server 管理者として指定する場合は、[sysadmin] をクリックします。[OK] をクリックします。既定では、SQL Server 仮想マシンのセットアップ時に、Azure は Windows 認証を選択します。そのため、sa ログインは無効となり、パスワードはセットアップによって割り当てられます。sa ログインを使用するには、ログインを有効にし、新しいパスワードを割り当てます。詳細については、「サーバーの認証モードの変更」を参照してください。

異なるクラウド サービス内にある SQL Server データベース エンジンに接続するには、SQL Server データベース エンジンが存在する仮想マシンのドメイン ネーム システム (DNS) の名前を知っている必要があります。

  1. Azure 管理ポータルで、[バーチャル マシン]、[SQLVM3] の順にクリックします。[SQLVM3] のダッシュボードが開きます。右側のペインで testsqlvm3.cloudapp.net などの DNS 名をコピーします。さらに、パブリックのエンドポイント ポートである 57500 をメモしておいてください。

  2. Azure 管理ポータルで、[バーチャル マシン]、[SQLVM1] の順にクリックします。[接続] ボタンをクリックして、リモート デスクトップを介して最初の仮想マシンに接続します。最初の仮想マシンに接続するには、管理者資格情報を入力します。

  3. 最初の仮想マシン SQLVM1 で、SQL Server Management Studio を開きます。

  4. オブジェクト エクスプローラー[接続] をクリックし、[データベース エンジン] をクリックして、[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、サーバー名として「testsqlvm3.cloudapp.net,57500」と入力します。[SQL Server 認証] をクリックします。ログイン名として「sqlvm3login」と入力し、前に指定したパスワードを入力します。[接続] をクリックします。

    別のクラウド サービスに接続

同様に、Azure にある SQL Server 仮想マシンにオンプレミスのコンピューターから接続する必要があるが、オンプレミスと Azure 環境との間にプライベート仮想ネットワークがない場合は、サーバー名として、仮想マシンの DNS 名とパブリックのエンドポイント ポート番号を DNSName,portnumber の形式で、たとえば「testsqlvm3.cloudapp.net,57500」と入力します。

Warning警告
異なるクラウド サービス内にある別の仮想マシンに接続する場合は、その仮想マシンに割り当てられている IP アドレスを使用しないでください。Azure が冗長性またはメンテナンスのためにリソースを移動した場合に、IP アドレスが変更される可能性があるためです。DNS 名は、新しい IP アドレスにリダイレクトできるため、安定しています。

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