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Azure の仮想マシンの概要

更新日: 2014年12月

Microsoft Azure 2012 Preview のリリース以降、Microsoft Azure には、新しい仮想マシンおよび仮想ネットワークの機能が追加されています。この機能強化の一環として、Microsoft Azure では新しいバージョンの Microsoft Azure Management Portal がリリースされ、既存のサービスと機能が拡張されています。

このトピックでは、Microsoft Azure のサービスとして提供されるこの新しいインフラストラクチャの概要を示します。

作成者: Selcin Turkarslan
校閲者: Corey Sanders、Drew McDaniel、Jason Chen、Ganesh Srinivasan、Lindsey Allen、Steve Howard、David Murray、Cherly McGuire

Microsoft Azure で仮想マシンを作成するには、次の 3 つの方法のいずれかを使用します。

  • プラットフォーム イメージの使用: Microsoft Azure 管理ポータルのイメージ ギャラリーで提供されているイメージを使用すると、オンプレミスで作成された Windows Server や Linux のイメージをアップロードせずに、独自の仮想マシンをクラウドで直接作成できます。これを行うには、Management Portal、PowerShell、プログラミング可能な API インターフェイス (REST) を使用します。Mac デスクトップおよび Linux デスクトップ用のコマンド ライン ツールも用意されています。仮想マシンを作成したら、その仮想マシンにログオンして管理できます。Windows Server オペレーティング システムを実行している仮想マシンでは、Management Portal の [接続] ボタンを使用してリモート デスクトップ接続を開始します。Linux オペレーティング システムが実行されている仮想マシンについては、SSH (Secure Shell) クライアントを使用してログオンします。Windows、Mac、および Linux の各デスクトップから仮想マシンを作成、配置、管理する方法の詳細については、WindowsAzure.com サイトの「ダウンロード」を参照してください。

    Oracle イメージの詳細については、「Azure 用の Oracle 仮想マシン イメージ」を参照してください。

  • 独自のイメージの使用: Add-AzureVHD コマンドレットを使用すると、ユーザー独自の VHD ファイルをイメージとして Microsoft Azure にアップロードできます。イメージを BLOB ストレージ アカウントにアップロードするだけで、そのイメージを使用して新しい仮想マシンのインスタンスを作成できます。詳細については、「Windows Server オペレーティング システムを格納する仮想ハード ディスクの作成とアップロード」を参照してください。

  • 独自のディスクの使用: オペレーティング システムのイメージは、新しい仮想マシンを作成するためにテンプレートとして使用できる仮想ハード ドライブ ファイルです。イメージはテンプレートです。構成済みの仮想マシンとは異なり、イメージには、コンピューター名、ユーザー アカウント設定などの特定の設定がないからです。そのため、特定のアプリケーション設定を保持する必要がある場合は、イメージを使用できないことがあります。その場合は、Add-AzureVHD コマンドレットを使用して VHD ファイルをディスクとしてアップロードし、そのディスクから仮想マシンを作成できます。たとえば、ディスクに既に SQL Server がインストールされている場合があります。独自の仮想マシンを作成し、その仮想マシンに SQL Server をインストールする場合は、適切なライセンスがあることを確認する必要があります。

    詳細については、「ディスクおよびイメージの管理」を参照してください。

仮想マシンのイメージのインスタンスを作成した後、仮想マシンのオペレーティング システムやその他のソフトウェアの以降の修正、構成、管理は各自で行う必要があります。Microsoft Azure では、Microsoft Azure プラットフォームで提供される基本イメージは定期的に更新されます。ただし、ユーザーが既に配置しているオペレーティング システム ディスクに対して、Microsoft Azure による更新は適用されません。同様に、Linux の基本イメージも Linux パートナーによって定期的に更新されます。

イメージとディスクの定義については、この後の「重要な概念」を参照してください。

価格の詳細とサービス レベル契約については、WindowsAzure.com サイトで Azure の法的情報を参照してください。

Microsoft Azure で実行されている仮想マシンでサポートされるアプリケーションを次に示します。

 

アプリケーション 詳細

Microsoft SQL Server

Microsoft Azure ポータルでサポートされる SQL Server のバージョンの詳細については、「Azure の仮想マシンに SQL Server を移行するための準備」を参照してください。SQL Server の構成の詳細については、「Azure の仮想マシンの SQL Server の概要」を参照してください。

Windows Server Active Directory

サポートされているバージョン:Windows Server 2008 R2

Microsoft SharePoint

サポートされているバージョン:SharePoint 2010 のすべてのバージョン

Linux のサポート

Linux の仮想ハード ドライブ (VHD) ファイルをアップロードして Microsoft Azure で実行できます。サポートされるバージョンの最新情報については、Microsoft Azure Management Portal を参照してください。

Microsoft Azure の仮想マシンでサポートされる Microsoft アプリケーションの最新情報については、「Azure の仮想マシン用のマイクロソフト サーバー ソフトウェアのサポート」を参照してください。

仮想マシンの基本的な情報については、MSDN ライブラリの「仮想マシン」を参照してください。

仮想マシンのサイズの詳細については、「Azure の仮想マシンのサイズ」を参照してください。

Microsoft Azure で仮想マシンを管理する方法の詳細については、WindowsAzure.com サイトの「管理センター」および「ダウンロード」を参照してください。このサイトには、操作方法のガイド、PowerShell コマンドレット、および Windows、Mac、Linux の各プラットフォームで使用できるコマンド ライン ツールのリンクが用意されています。アプリケーションや仮想マシンは、REST API と PowerShell コマンドレットを使用して管理することもできます。詳細については、MSDN ライブラリの「Azure サービス管理 REST API リファレンス」と「Azure の管理コマンドレット」を参照してください。

  • オペレーティング システムのイメージは、新しい仮想マシンを作成するためにテンプレートとして使用できる仮想ハード ドライブ ファイルです。イメージはテンプレートです。構成済みの仮想マシンとは異なり、イメージには、コンピューター名、ユーザー アカウント設定などの特定の設定がないからです。

  • 仮想マシンのディスクは、実行中のバージョンのオペレーティング システムのインスタンスとして起動およびマウントできる仮想ハード ドライブです。ディスクは、実行中のインスタンスに、オペレーティング システム ドライブとは別のデータ ドライブとしてアタッチすることもできます。Microsoft Azure Management Portal で仮想マシンを作成する際、既定ではオペレーティング システム ディスクが作成されます。データ ファイルとログ ファイル用に追加のディスクを作成してアタッチすることをお勧めします。詳細については、「仮想マシンにデータ ディスクをアタッチする方法」および「仮想マシンからデータ ディスクをデタッチする方法」を参照してください。

  • 実行中の仮想マシンをイメージとしてキャプチャすることができます。ただし、この操作では、アタッチされているディスクはキャプチャされません。キャプチャした仮想マシンを使用して複数の仮想マシンを作成することができます。最終的に、キャプチャした仮想マシンのオペレーティング システム ディスクと同じストレージ アカウントに新しいイメージ ファイルが作成されます。仮想マシンのイメージのキャプチャの詳細については、「Windows Server 2008 R2 を実行している仮想マシンのイメージをキャプチャする方法」および「Linux を実行している仮想マシンのイメージをキャプチャする方法」を参照してください。

  • Microsoft Azure アプリケーションには複数の仮想マシンを含めることができます。Microsoft Azure で作成した仮想マシンはいずれも、プライベート ネットワーク チャネルを使用して、同じクラウド サービスまたは仮想ネットワークの他の仮想マシンと自動的に通信します。Microsoft Azure では、それらの仮想マシンの間でトラフィックの負荷を分散することができます。Microsoft Azure で複数の仮想マシンを接続する方法については、Azure トレーニング キットAzure Virtual Machines の概要に関するハンズオン ラボを参照してください。また、次のチュートリアルも参照してください。

Microsoft Azure では、新しい Microsoft Azure の一環として、ネットワーク仮想化およびサイト間 VPN ベースのクロスプレミス接続の機能が新たに導入されています。仮想ネットワークのプロビジョニングや管理は、Microsoft Azure Management Portal またはネットワーク構成ファイルを使用して行うことができます。Microsoft Azure 仮想ネットワークでは、次の機能を使用できます。

  • クラウド内のブランチ オフィスまたは専用のプライベート仮想ネットワーク: 仮想ネットワークを使用して、企業ネットワークを Microsoft Azure プラットフォームに展開できます。VPN デバイスを Microsoft Azure VPN ゲートウェイで使用できるように構成することで、企業ネットワークと Windows Azure の間の安全なサイト間接続を設定できます。Microsoft Azure で実行している仮想マシンは、内部設置型で実行している企業ドメインに参加させることができます。安全なクロスプレミス ソリューションの設定の詳細については、「Azure 仮想ネットワーク」および「仮想ネットワークの VPN デバイスについて」を参照してください。

  • 仮想マシンの固定の IPv4 アドレス: Microsoft Azure でホストする仮想マシンに IPv4 アドレス空間を指定できるようになりました。仮想ネットワークを作成するときに、仮想マシンで受け取る IPv4 アドレス空間を指定できます。仮想マシンで受け取る IP アドレスは固定であり、仮想マシンを再起動しても変更されません。IP アドレスは DNS で記録され、ホスト名を指定して仮想マシンに接続することができます。仮想ネットワークの作成の詳細については、「Azure 仮想ネットワーク」を参照してください。

  • 仮想ネットワークの名前解決 (DNS): 仮想ネットワークのホスト名の解決に複数の方法を使用できるようになりました。Microsoft Azure で提供される名前解決のほか、独自の DNS サーバーを使用することもできます。名前解決および Microsoft Azure の詳細については、「Azure 仮想ネットワークの概要」および「Azure の名前解決」を参照してください。

  • Azure 仮想マシン上の Active Directory: オンプレミスの Active Directory またはクラウドの DNS サーバーを利用できます。Microsoft Azure 仮想マシン機能では、内部設置型の Active Directory サービスを使用して、Microsoft Azure で実行している仮想マシンを内部設置型で実行している企業ドメインに参加させることができます。詳細については、「Azure 仮想マシンへの Active Directory の配置に関するガイドライン」を参照してください。


次の図は、Microsoft Azure 仮想マシンを使用して Microsoft Azure に企業ネットワークを展開する簡単な方法を示しています。これは既存のアプリケーションを Microsoft Azure に移行する場合に役立つ方法です。クラウドとオンプレミスの両方に展開されるハイブリッド アプリケーションを簡単にサポートすることができます。Microsoft Azure 内で独自の仮想ネットワークを管理し、ホスト型の VPN ゲートウェイを利用して内部設置型とクラウドの間の接続を確立できます。Microsoft Azure で実行している仮想マシンで、内部設置型で実行している企業ドメインへの参加を有効にすることができます。

この図に示すように、Microsoft Azure 仮想ネットワーク内で、Active Directory ドメイン対応の DNS サーバーを仮想マシンで実行し、それとは別の仮想マシンに SQL Server データベースを配置することができます。また、アプリケーション コードは、Microsoft Azure で管理される別の仮想マシン インスタンスで Web ロールを使用して実行できます。

サービスとしてのインフラストラクチャを伴う移行

仮想ネットワークの詳細なチュートリアルと操作方法のガイドの一覧については、WindowsAzure.com サイトの「ネットワーク」を参照してください。

Microsoft Azure 仮想マシンを使用すると、仮想マシンを必要とするリソースに依存するアプリケーションの開発や移行を簡単に行えるようになります。仮想マシンを使用して既存のアプリケーションをそのまま移行することで、すぐに Microsoft Azure を利用できます。また、Web サイトやクラウド サービスの Web ロールとワーカー ロールなど、さまざまなアプリケーション モデルを仮想マシンで接続できます。

Microsoft Azure 仮想マシンを利用できるアプリケーション パターンの例を次に示します。

  • ミッション クリティカルでない既存のデータベース アプリケーション

  • 仮想マシンの SQL Server に配置する新しいデータベース アプリケーション (Microsoft Azure SQL データベースでは提供されない機能が必要な場合)

  • 新しいデータベース アプリケーションの開発とテストをすばやく簡単に行える環境

  • オンプレミスのデータベース アプリケーションのバックアップ ソリューション

  • ピーク時に要求に応じてすばやく簡単に拡張できるソリューション

  • オンプレミスの仮想化プラットフォームの効率を高めることができるソリューション

  • SQL Server、Active Directory、MongoDB、MySQL、SharePoint など、仮想マシンを必要とするリソースに依存するソリューション

オンプレミスのアプリケーションをクラウド プラットフォームに移行することを検討するときは、移行の各フェーズについて綿密に計画することをお勧めします。一般的な移行プロジェクトのフェーズには、分析、アプリケーションの移行、データの移行、テストと最適化、および運用と管理があります。各フェーズの詳細については、「Azure の移行ライフ サイクルの概要」を参照してください。

Microsoft Azure で SQL Server データベースとそのデータを仮想マシンに移動するときは、MSDN ライブラリの「Azure の仮想マシン内の SQL Server への移行」で説明されているいずれの方法を使用することをお勧めします。その後、データが既に格納されているデータ ディスクをアップロードして仮想マシンにアタッチするか、空のディスクを仮想マシンにアタッチします。データ ディスクは、SQL Server のログ ファイルとデータ ファイルの格納に使用できます。例については、Azure トレーニング キット仮想ネットワークを使用した IAAS アプリケーションへの PAAS アプリケーションの接続に関するハンズオン ラボを参照してください。このハンズオン ラボでは、空のディスクをアタッチする方法と、データベースの既定の場所を特定して、既にアタッチされているディスクを参照するように既定値を更新する方法について説明しています。また、WindowsAzure.com サイトの次のチュートリアルも参照してください。

Microsoft Azure 仮想マシンのリレーショナル データベースのパフォーマンスには、VM のサイズ、ディスクの数と構成、ネットワーク、データベース ソフトウェアの構成、アプリケーションのワークロードなど、さまざまな要因が関係します。さまざまな VM のサイズやストレージ構成でアプリケーションのベンチマークを行って、最適な構成を選択するようにしてください。仮想マシンで SQL Server を使用する場合のパフォーマンスに関する考慮事項の詳細については、「Azure Virtual Machines における SQL Server のパフォーマンスに関するベスト プラクティス」を参照してください。仮想マシンの SQL Server の概要については、「Azure の仮想マシンの SQL Server の概要」を参照してください。

Microsoft Azure では、データとディスクの災害復旧を実現するために、最近発表された Microsoft Azure ストレージの地理分散機能を利用しています。ハードウェア障害が発生した場合でも、ユーザーが所有するオペレーティング システム ディスクやデータ ディスクに対してアプリケーションやユーザーによって行われたすべての変更が、Microsoft Azure BLOB ストレージを使用して保持されます。ブログ投稿の「Azure ストレージの地理分散の概要」で説明されているように、Microsoft Azure の BLOB およびテーブルは、同じ大陸の相互に離れた 2 つのデータ センター間で、追加コストを発生させずに地理分散されるため、大きな災害時のデータの持続性が向上します。仮想マシンを起動すると、Microsoft Azure ストレージの地理分散によって、オペレーティング システム ディスクとデータ ディスクが別の地理的領域に既定でレプリケートされます。

また、仮想マシンは同じ可用性セットに含めるようにしてください。同じ可用性セットに複数の仮想マシンを含めると、ネットワーク障害、ローカル ディスクのハードウェア障害、予定されたダウンタイムの際にもアプリケーションを使用することができます。

Microsoft Azure 仮想マシンで SQL Server を使用するときに高可用性と災害復旧を実現する方法については、「Azure の仮想マシン内の SQL Server の高可用性と災害復旧」を参照してください。

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