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Azure の仮想マシンにおける SQL Server の概要

更新日: 2014年10月

このトピックでは、Azure の仮想マシンで SQL Server にサインアップする方法と Microsoft のパブリック クラウド環境で SQL Server データベースを作成する方法についてのガイドラインを示します。

Azure の仮想マシンで SQL Server を使用すると、Microsoft データ センターが提供する Infrastructure as a Service (サービスとしてのインフラストラクチャ) の恩恵を十分に受けることができます。そのため、Azure のアプリケーションやデータベースのほか、SQL Server を実行する仮想マシンを完全に制御できます。Azure の仮想マシンで SQL Server を活用すると、ニーズの高まりに応じて新しいハードウェアを購入する代わりに、オンプレミスの仮想化プラットフォーム上にあるさまざまなエンタープライズ アプリケーションを Azure に移行することができます。特定の期間だけハードウェアを追加したり、新しいアプリケーションの検証やテストを行ったりする必要がある場合に、Azure の仮想マシンを使用すると、柔軟にニーズを満たすことができます。Azure の仮想マシンに SQL Server データベースをホストすると、ハイブリッド アプリケーションを作成できます。そうすれば、オンプレミス アプリケーションとクラウド アプリケーションの両方からデータベースを利用できるようになります。

このトピックのサブセクションは次のとおりです。

Azure に SQL Server 仮想マシンを作成するには、最初に Azure Platform サブスクリプションを取得する必要があります。Azure のサブスクリプションは、購入オプションのページで購入できます。無料で試用するには、Azure 無料評価版のページにアクセスしてください。Azure に仮想マシンを移行することも、プラットフォームに用意されているイメージを使用して Azure に仮想マシンを作成することもできます。

チュートリアル「Azure での SQL Server 仮想マシンのプロビジョニング」では、プラットフォームに用意されているイメージを使用して SQL Server 仮想マシンを作成する方法が解説されています。

重要: Windows Azure で SQL Server 仮想マシンを作成した後で、その仮想マシンに Windows Azure 内の他の仮想マシンから、またはオンプレミスのコンピューターから、またはインターネットから接続できるようにするには、追加のタスクを実行する必要があります。詳しい説明については、「Azure 仮想マシンにおける SQL Server の接続に関する考慮事項」を参照してください。

Azure に仮想マシンを移行するには、「既にあるオンプレミスの SQL Server を使用して Azure に SQL Server の仮想マシンを作成する方法」および「既にあるオンプレミスの SQL Server 仮想マシンを使用して Azure に SQL Server の仮想マシンを作成する方法」を参照してください。

Azure のサブスクリプションの管理の詳細については、サブスクリプションの管理に関するページを参照してください。Azure の仮想マシン ギャラリーには、Windows のイメージや Windows 以外のイメージも含め、複数の仮想マシン イメージが用意されています。サポートされる仮想マシン イメージの最新の一覧については、Azure の仮想マシンのサイズに関するページ仮想マシンの詳しい料金に関するページを参照してください。

Azure の仮想マシン ギャラリーには、Microsoft SQL Server を含む複数のイメージが用意されています。仮想マシン イメージにインストールされているソフトウェアは、オペレーティング システムのバージョンや SQL Server のバージョンによって異なります。次の表は、Azure の仮想マシン ギャラリーに現在用意されている SQL Server に関連するイメージをまとめたものです。

 

オペレーティング システム SQL Server バージョン SQL Server エディション

Windows Server 2008 R2

SQL Server 2008 R2 Service Pack 2

Enterprise、Standard、および Web

Windows Server 2008 R2

SQL Server 2008 R2 Service Pack 3

Enterprise、Standard、および Web

Windows Server 2012

SQL Server 2012 Service Pack 1

Enterprise、Standard、および Web

Windows Server 2012

SQL Server Service Pack 2

Enterprise、Standard、Web、OLTP (Enterprise)、および Data Warehouse (Enterprise)

Windows Server 2012 R2

SQL Server 2014

Enterprise、Standard、Web、OLTP (Enterprise)、および Data Warehouse (Enterprise)

重要な注意事項: その他の SQL Server バージョンおよびエディションのサポートも計画中です。サポートされるすべての SQL Server のバージョンとエディションを確認するには、Azure 管理ポータルにログインしてください。

プレビュー期間中に利用可能であった SQL Server Evaluation Edition のプラットフォーム イメージを使用して作成した仮想マシンを、ギャラリー内の時間単位有償エディション イメージにアップグレードすることはできません。次の 2 つのオプションのいずれかを選択できます。

プラットフォーム イメージでの Windows Server のインストールには、次の構成設定とコンポーネントが含まれています。

  • 管理者アカウントでリモート デスクトップが有効になっています。

  • Windows Update が有効になっています。

  • 既定では、プロビジョニングの際に指定したユーザー アカウントは、ローカル Administrators グループのメンバーです。この管理者アカウントは、SQL Server の sysadmin サーバー ロールのメンバーでもあります。

  • 仮想マシンは、WORKGROUP という名前のワークグループのメンバーです。

  • guest アカウントは有効ではありません。

  • セキュリティが強化された Windows ファイアウォール (c: \Windows\System32\WF.msc) が有効になっています。

  • .NET Framework Version 4 がインストールされています。

  • 仮想マシンのサイズはプロビジョニングの際に指定します。

  • 通常のワークロードで推奨される最小サイズは M です。

  • SQL Server Enterprise Edition を使用する場合、仮想マシンの最小推奨サイズは L です。

  • 選択したサイズにより、構成できるデータ ディスクの数が制限されます。使用可能な仮想マシンのサイズと仮想マシンにアタッチできるデータ ディスクの数に関する最新の情報は、Azure の仮想マシンのサイズに関するページを参照してください。

プラットフォーム イメージでの SQL Server のインストールには、次の構成設定とコンポーネントが含まれています。

  • データベース エンジン

  • Analysis Services

  • Integration Services

  • Reporting Services (ネイティブ モードで構成)

  • AlwaysOn 可用性グループは、SQL Server 2012 以降で使用できますが、使用するには事前に追加の構成作業が必要です。詳細については、「Azure の仮想マシン内の SQL Server の高可用性と災害復旧」を参照してください。

  • レプリケーション

  • 検索のためのフルテキスト/セマンティック抽出 (セマンティック抽出は SQL Server 2012 以降のみ)

  • Data Quality Services (SQL Server 2012 以降のみ)

  • マスター データ サービス (SQL Server 2012 以降のみ)。追加の構成とコンポーネントが必要です。Azure の仮想マシンでマスター データ サービスを実行するには、Web サーバー (インターネット インフォメーション サービス) と Silverlight をインストールし、マスター データ サービス構成ツール (MDSConfigTool.exe) を使用してマスター データ サービスを構成します。詳細については、「マスター データ サービスのインストール」を参照してください。

  • PowerPivot for SharePoint を使用できますが (SQL Server 2012 以降のみ)、追加の構成とコンポーネントが必要です (SharePoint など)。

  • 分散再生クライアントを使用できますが (SQL Server 2012 以降のみ)、インストールされていません。セットアップを実行するには、「プラットフォームに用意されている SQL Server イメージとデータベース エンジンの追加のインスタンス」を参照してください。

  • SQL Server Management Studio、SQL Server 構成マネージャー、Business Intelligence Development Studio、SQL Server セットアップを含むすべてのツール、およびデータ層アプリケーション (DAC)、バックアップと復元、アタッチとデタッチなどのアップグレードと移行のツール。

  • クライアント ツール接続、クライアント ツール SDK、および SQL クライアント接続 SDK。

  • SQL Server オンライン ブック。Help Viewer を使用して構成する必要があります。詳細については、「SQL Server の製品ドキュメントの使用」を参照してください。

  • SQL Server データベース エンジンの既定の (名前のない) インスタンスが含まれます。共有メモリ プロトコルでリッスンする場合のみ。

  • SQL Server 仮想マシンのセットアップ時に、Azure では既定で Windows 認証を選択します。sa ログインを使用するか、新しい SQL Server アカウントを作成する場合は、認証モードを変更する必要があります。詳細については、「Azure 仮想マシンにおける SQL Server のセキュリティに関する考慮事項」を参照してください。

  • 仮想マシンをインストールした Azure のユーザーは、最初は SQL Server の sysadmin 固定サーバー ロールの唯一のメンバーです。

  • データベース エンジンのメモリは、動的メモリの構成に設定されています。contained database authentication は、オフに設定されています。既定の言語は English (英語) です。複数データベースの組み合わせ所有権は、オフに設定されています。設定の詳細については、SQL Server のインスタンスを確認してください。

  • SQL Server の追加のインストールは、仮想マシンにインストールできますが、PID (製品 ID コード) が必要な場合があります。

  • カスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) は有効になっています。SQL Server エラーと使用状況レポート ユーティリティを使用して CEIP を無効にできます。SQL Server エラーと使用状況レポート ユーティリティを起動するには、[スタート] メニューから、[すべてのプログラム]Microsoft SQL Server のバージョン[構成ツール] の順にクリックし、[SQL Server エラーと使用状況レポート] をクリックします。CEIP が有効な状態で SQL Server のインスタンスを使用しない場合は、Azure に独自の仮想マシンのイメージを配置することを検討してください。詳細については、「Windows Server オペレーティング システムを含む仮想ハード ディスクの作成とアップロード」を参照してください。

  • パフォーマンスに関する考慮事項:Azure の仮想マシンでの SQL Server の実行では、オンプレミス サーバー環境で SQL Server に適用できるのと同じデータベース パフォーマンス チューニング オプションを使用し続けることをお勧めします。ただし、パブリック クラウド内のリレーショナル データベースのパフォーマンスは、仮想マシンのサイズ、データ ディスクの構成など、多くの要因によって異なります。最新情報については、「Azure Virtual Machines における SQL Server のパフォーマンスに関するベスト プラクティス」を参照してください。このトピックでは、データ ファイルおよびログ ファイルの配置、一時ストレージ ドライブ、キャッシュ、I/O パフォーマンスなどに関する情報を提供します。

  • 高可用性と障害復旧に関する考慮事項:Azure の SQL Server VM で実行されているデータベースについては、Azure の仮想マシン内の SQL Server の高可用性と災害復旧 に記載されている詳細なガイドラインに従ってください。Azure 内で実行されている同時に Azure VM 内で SQL Server を使用しているアプリケーションについては、追加の考慮事項が適用されます。記事「Azure 仮想マシンの SQL Server のアプリケーション パターンと開発戦略」の「Development Strategies in Azure: Comparison of Traditional Web Development vs. Azure Cloud Services and Azure Web Sites」に記載されている情報を読むことを強くお勧めします。

  • サービス: Azure の仮想マシンで実行されている未使用のサービスを無効にします。たとえば、Analysis Services、Reporting Services、統合サービスなどのプレインストールされている SQL Server サービスを使用しない場合、それらのサービスを無効にします。

  • 自動スケーリング: Azure の AutoScale は、アプリケーションに使用される仮想マシンの数を自動的に増減する機能です。この機能では、ピーク時間帯にエンド ユーザーの利便性に悪影響を生じないことが保証されます。また、需要が低いときは VM がシャットダウンされます。SQL Server の VM を含んでいるクラウド サービスでは、自動スケール オプションを設定しないようお勧めします。自動スケール機能を設定した場合、仮想マシンにおける CPU 使用率が所定のしきい値を上回ったときや下回ったときに、Azure 側で仮想マシンの電源をオンにしたりオフにしたりできるようになるためです。自動スケール機能は、以前の状態を参照しなくてもすべての仮想マシンがワークロードを管理できるステートレスなアプリケーション (Web サーバーなど) に適しています。それに対し、SQL Server のように、データベースへの書き込みを許可するインスタンスが 1 つだけであるステートフルなアプリケーションには、自動スケール機能は適していません。注: VM の自動スケールを構成するには、それらの VM が同じ可用性セットおよび同じクラウド サービスにあることを確認する必要があります。同じクラウド サービスに VM を作成する方法は、まず VM を 2 つを作成し、2 つ目の VM を 1 つ目の VM に接続するだけです。詳細については、「チュートリアル:Azure で同じクラウド サービス内にある複数の SQL Server 仮想マシンを構成および接続する」を参照してください。仮想マシンと可用性セットについては、「仮想マシンの可用性管理」を参照してください。

その他の推奨事項、ベスト プラクティス、およびチュートリアルについては、このトピックの最後にあるセクション「次の手順」に記載されているトピックを参照してください。

Management Studio の [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバー名] ボックスに仮想コンピューターのホスト名を入力します。

インターネットから SQL Server インスタンスに接続するには、次のタスクを完了している必要があります。

  • TCP プロトコルでリッスンするにように SQL Server を構成し、データベース エンジンを再起動します。

  • Windows ファイアウォールで TCP ポートを開きます。

  • 混合モード認証用に SQL Server を構成します。

  • SQL Server 認証ログインを作成します。

  • 仮想マシン用の TCP エンドポイントを作成します。

  • 仮想マシンの DNS 名を特定します。

詳細な手順については、「Azure での SQL Server 仮想マシンのプロビジョニング」を参照してください。

Azure 仮想ネットワークにより、Azure でホストされている仮想マシンからプライベート ネットワークの操作をより簡単に行うことができます。Azure 仮想ネットワークの設定を構成するには、いくつかの作業が必要です。Azure 仮想ネットワークの詳細については、「Azure 仮想ネットワークの概要」を参照してください。

接続文字列を次のように指定します。

add name ="connection" connectionString ="Data Source=VM_Name;Integrated Security=true;" providerName ="System.Data.SqlClient";

VM_Name の箇所には、セットアップ時に指定した仮想マシンの名前を入力します。さまざまな接続のシナリオについては、「Azure 仮想マシンにおける SQL Server の接続に関する考慮事項」を参照してください。

プラットフォームに用意されている SQL Server イメージを使用して仮想マシンを作成した場合は、SQL Server セットアップ メディアが仮想マシンの C:\SqlServer_SQLMajorVersion.SQLMinorVersion_Full ディレクトリに保存されています。ディスク領域に空きがある場合は、このディレクトリからセットアップを実行して、機能の追加または削除、新しいインスタンスの追加、インスタンスの修復などのセットアップ操作を実行できます。Azure のポータルには、複数のバージョンの SQL Server イメージが提供されているので注意してください。プラットフォームに用意されている SQL Server イメージが、2014 年 5 月 15 日以降にリリースされたバージョンである場合、プロダクト キーが既定で含まれています。プラットフォームに用意されている SQL Server イメージを使用して仮想マシンをプロビジョニングする際、この日付よりも前に公開されたイメージを使用した場合、その VM には、プロダクト キーが含まれていません。新しい VM をプロビジョニングする際は、ベスト プラクティスとして常に最新バージョンのイメージを選択するようお勧めします。

SQL Server の仮想マシンをキャプチャし、それをテンプレートとして他の仮想マシンを作成することができます。イメージ テンプレートを使用して新しい仮想マシンをプロビジョニングすることは、プラットフォームに用意されている SQL Server ライセンスに違反しません。詳細については、「How to Capture a Windows Virtual Machine to use as a Template (Windows 仮想マシンをキャプチャしてテンプレートとして使用する方法)」を参照してください。Azure に独自の SQL Server イメージを取り込み、その他の SQL Server 機能をインストールする必要がある場合は、仮想マシンに十分なディスク領域があることを確認してください。Azure プラットフォームにおける Windows Server と SQL Server のライセンスの詳細については、「Virtual Machines のライセンス FAQ」を参照してください。

プラットフォームに用意されている SQL Server イメージを使用して仮想マシンを作成したら、オンプレミス データベースの場合と同様に、新しい Windows ユーザー、SQL Server の Windows 認証ログイン、およびデータベース ユーザーを作成できます。SQL Server 認証を使用する場合は、混合モード認証用にデータベース エンジンを構成する必要があります。sa アカウントが無効になっています。認証モードの変更方法と sa アカウントを有効にする方法の詳細については、「サーバーの認証モードの変更」を参照してください。

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