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Pin (コマンド ライン)

特定バージョンのファイルをカレント プロジェクトにピン設定します。

構文

ss Pin <Visual SourceSafe 項目名> [-G] [-H] [-N] [-V] [-W] [-Y] [-?]

プロジェクト $/WORD/CODE 内のファイル JUSTIFY.CPP をバージョン 2 に固定する場合。

SS Pin $/WORD/CODE/JUSTIFY.CPP -V2

プロジェクト $/EXCEL/PIVOTTBL 内のすべてのファイルをラベル "beta4" の状態に固定する場合。この例では、プロジェクトのラベルとして "beta4" が設定されている場合を想定しています。

SS Pin $/EXCEL/PIVOTTBL/*.* -VLbeta4

すべてのヘッダーファイル (*.H) をバージョン 2 に固定する場合。

SS Pin *.H -V2

次の表は、このコマンドで使用できるコマンド ライン オプションの一覧です。

オプション 説明
-V 固定するバージョン番号を指定します。
-G ローカル コピーの取得処理のオプションを指定します。
-W 取得したローカル コピーを書き込み可能にします。
-N 長いファイル名または短いファイル名のどちらを使用するかを指定します。
-Y ユーザー名を指定します。同時にパスワードも指定できます。
-?、-H このコマンドについてのオンライン ヘルプを表示します。

権限

このコマンドを使用するには、対象ファイルが存在するプロジェクトでのチェックアウトの権限が必要です。

解説

Pin コマンドは、-V を指定した Share コマンドに似ていますが、Pin コマンドでは、ファイルを特定のバージョンに固定できます。ただし、Pin コマンドは、コマンド ラインで指定したプロジェクトのファイルに直接作用します。-V オプションを指定しないと、Share コマンドと異なり、ファイルはカレント プロジェクトでは共有されません。基本的に、Pin コマンドは、ファイルを特定バージョン番号に固定します。

特定バージョンに固定するファイルがカレント プロジェクト内に存在する場合は、プロジェクト パスを指定する必要はありません。カレント プロジェクト以外に存在する場合には、プロジェクト パスを指定します。ファイル名の指定ではワイルドカード文字も使用できます。

Pin コマンドの実行対象が、既に特定バージョンに固定されている場合には、そのバージョンへの固定が解除された後、指定したバージョンに固定されます。ただし、指定した同じバージョンに既に固定されている場合は、何も実行されません。

Pin コマンドを実行すると、指定したバージョンのコピーがカレント フォルダまたは作業フォルダに取得されます。初期化変数 Force_Dir が Yes の場合は作業フォルダに取得され、No の場合はカレント フォルダに取得されます。この変数は、[ツール] メニューの [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [コマンド ライン オプション] タブで設定することもできます。この取得処理が必要ない場合には、-G オプションを指定します。

-W オプションを使用すると、取得されるローカル コピーを書き込み可能にすることができます。

参照

コマンド ライン コマンドおよびオプション | -G コマンド ライン オプション | -N コマンド ライン オプション | -V コマンド ライン オプション | -W コマンド ライン オプション | -Y コマンド ライン オプション | ファイルまたはプロジェクトへのピン設定 | Visual SourceSafe コマンド ラインの利用