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オブジェクト キャッシュ

最終更新日: 2010年4月15日

適用対象: SharePoint Server 2010

Microsoft SharePoint Server 2010 は、ナビゲーション データやクロス リスト クエリを介してアクセスするデータなど、特定のページ アイテムのキャッシュをサポートします。ページ アイテムのキャッシュは高速であり、ページがレンダリングされるたびにデータベースからフィールド データを取得する必要がなくなります。キャッシュ システムは、ページ上の Web パーツ コントロール用のデータを除き、ページ用のフィールド データをすべてキャッシュします。

ページ内のオブジェクトのキャッシュは、ほぼ常に使用できます。ユーザーがドキュメントをチェックアウトすると、キャッシュは使用されなくなります。

クロス リスト クエリのキャッシュ

クロス リスト クエリ キャッシュは、サイト (SPWeb) を呼び出し、1 つ以上のリストでアイテムを検索します。クエリの結果はキャッシュされ、複数のリスト ソースからのデータが返されます。キャッシュにより、クエリのパフォーマンスが向上します。

コンテンツ クエリ Web パーツ (CQWP) は、クロス リスト クエリ キャッシュを使用して速度とパフォーマンスを向上させます。クロス リスト クエリをキャッシュすると、CQWP の結果を取得するためにデータベース ラウンド トリップは必要ありません。サイト コレクション内のサイト間でクロス リスト クエリ キャッシュを使用できます。キャッシュ システムはクエリごとに最適なクエリ結果セットを取得してキャッシュします。さらに、キャッシュ構成には、ページが実行されるたびにセキュリティによるトリミングを動的に行うのに十分なメタデータが含まれています。

クロス リスト クエリの結果はほぼ常にキャッシュできます。ただし、チェックアウトされたドキュメントに対してクエリが実行されるとき、そのドキュメントから取得されるデータはキャッシュ メカニズムを使用しません。そのデータは、ドキュメントがチェックインされるまでキャッシュされません。

クロス リスト クエリ構成は、行の乗数の形式で表されます。クエリは、時間または変更を基にすることができます。

手順

オブジェクト キャッシュを構成するには

  1. [サイトの操作] メニューで、[サイトの設定] をポイントし、[すべてのサイト設定の変更] をクリックします。

  2. [サイト コレクションの管理] の [サイト コレクションのオブジェクト キャッシュ] をクリックします。

  3. [オブジェクト キャッシュ サイズ] セクションで、テキスト ボックスに値を入力して、オブジェクト キャッシュが使用するメモリ容量 (MB 単位) を指定します。

  4. [クロス リスト クエリのキャッシュの変更] で、以下のオプションのどちらかを選択します。

    • コンテンツが頻繁に変更され、可能な限り最も正確な結果を表示する場合は、[クロス リスト クエリを実行するたびにサーバー上の変更を確認する] を選択します。

    • キャッシュから得られるパフォーマンスの向上によって結果の正確性が損なわれないサイト コレクションでは、[キャッシュされたクロス リスト クエリの結果を一定時間使用する] を選択し、クエリの結果をキャッシュする時間を秒単位で入力します。

  5. [クロス リスト クエリの結果の乗数] で、結果の乗数として使用する 1 ~ 10 の数字を入力します。

    サイト コレクションが多くのリストおよびサイトに適用される固有のセキュリティ権限を持つ場合は、大きな数を入力します。サイト コレクションが各リストまたはサイトに対する固有の権限を持たない場合は、小さい数を入力します。乗数が小さくなるほど、クエリごとのメモリ容量は少なくなります。

  6. [OK] をクリックします。

オブジェクト キャッシュをフラッシュするには

  1. [サイトの操作] メニューで、[サイトの設定] をポイントし、[すべてのサイト設定の変更] をクリックします。

  2. [サイト コレクションの管理] の [サイト コレクションのオブジェクト キャッシュ] をクリックします。

  3. [オブジェクト キャッシュのリセット] で、次の操作を 1 つ以上実行します。

    • 現在のサーバーでオブジェクト キャッシュのフラッシュを強制するには、[オブジェクト キャッシュをフラッシュする] チェック ボックスをオンにします。

    • 1 つ以上のチェック ボックスをオンにします。[OK] をクリックすると、オブジェクト キャッシュ内のすべてのエントリが直ちにフラッシュされます。

    • 1 つ以上のチェック ボックスをオンにしない場合は、サイトでのタイムアウトまたは変更の時期に基づいて、オブジェクト キャッシュ内でアイテムの有効期限が管理されます。

  4. [OK] をクリックします。

関連項目

タスク

[方法] カスタム プロパティを使用してコンテンツ クエリ Web パーツをカスタマイズする

[方法] サーバー間でコンテンツを展開する

概念

カスタム キャッシュの概要

出力キャッシュとキャッシュ プロファイル

バイナリ ラージ オブジェクトのディスクベースのキャッシュ