エスケープ文字

概要

エスケープ文字とは、特殊な意味を持つ文字の前に置くことによって、その意味を無効化させることのできる単一の文字のことです。 たとえば、次のような特性を持つフラット ファイル レコードを定義したとします。

  • 名前 = Record1

  • 区切り記号

  • 子区切り記号 = コンマ (,)

  • 子の順序 = 接頭辞

  • エスケープ文字 = 円記号 (\)

  • タグ = RECORD1

  • 2 つのフィールド (Field1 および Field2)

    今度は、このレコードに次のようなフラット ファイル データを適用したとします。

RECORD1,testfield1\,testfield1,testfield2  
                  ^^  
  

このデータは、次のような XML に逆アセンブルされます。

<Record1>  
    <Field1>testfield1,testfield1</Field1>  
    <Field2>testfield2</Field2>  
</Record1>  
  

フラット ファイル レコードの後の行に示されるエスケープ文字シーケンス \, が、同等の XML レコードの Field1 のデータにエスケープ文字を含まない 1 つのコンマ文字に変換されていることに注意してください。 また、他の 2 つのコンマとは異なり、コンマ文字はフィールド区切り記号としては解釈されません。

フラット ファイル アセンブラーが逆の操作を実行 (つまり、XML 形式のレコードを対応するフラット ファイル レコードに変換) した後の Field1 には、コンマの前に、そのデータがフィールド区切り記号ではないことを示すエスケープ文字が挿入されます。

BizTalk エディターを使用してフラット ファイル スキーマを作成する場合は、[スキーマ] ノードの [既定のエスケープ文字] プロパティと [既定のエスケープ文字の種類] プロパティを使用して、スキーマ全体の既定のエスケープ文字を定義できます。 次に、[レコード] ノードの [エスケープ文字] プロパティと [エスケープ文字の種類] プロパティを使用して、この既定のエスケープ文字またはカスタムのレコード固有のエスケープ文字を使用するように、スキーマ内の各レコードを構成できます。

参照