チュートリアル: Reporting Services での権限の設定

Reporting Services では、ロールおよびロールの割り当てを使用して、レポート サーバー コンテンツに対するアクセスを制御します。ロールの割り当てを作成することによって、組織内の他のユーザーに対し、レポート サーバー上のレポートやその他のアイテムの表示とパブリッシュを許可できます。

ロールはシステム レベルアイテムレベルの 2 つのカテゴリに分かれます。システム レベルのロールの割り当ては、レポート サーバー サイト全体に適用されるタスクのコレクションを指定するものです。アイテムレベルのロールの割り当ては、コンテンツに適用されるタスクを指定するもので、レポートのパブリッシュ、モデルの生成、レポートの表示、プロパティの設定、サブスクリプションの作成などの権限が含まれます。システム レベルとアイテムレベルのロールの割り当てを併用すると、包括的な権限のセットを提供できます。レポート サーバーへの限定的なアクセスだけを必要とするユーザーであっても、システム レベルのロールの割り当てを受けることでメリットが得られます。

学習する内容

このチュートリアルでは、レポート マネージャーを使用してロールの割り当てを定義し、レポート サーバー コンテンツへのアクセス権を与える方法を学習します。

このチュートリアルは、ローカル管理者が、組織内のユーザー用の新しいインストールにレポート サーバーへのアクセス権を設定しようとしている状況を想定しています。既定で、Reporting Services では Windows 認証が使用されます。Windows 認証ではなくフォーム認証を使用している場合は、レポート サーバーに配置するカスタム認証拡張機能に対して有効なグループまたはユーザー アカウントを指定してください。

このチュートリアルは、次の 3 つのレッスンで構成されています。

注意

このチュートリアルでは、レポート マネージャーを使用してロールの割り当てを作成します。従来のリリースとは異なり、ロールの割り当てには SQL Server Management Studio を使用できません。レポート サーバーに対するロールの割り当ての作成と管理をサポートするツールは、レポート マネージャーのみとなっています。

必要条件

このチュートリアルでは、レポート マネージャーの使用方法を理解している必要があります。このツールの使用方法については、「チュートリアル : Reporting Services ツールを検索および開始する方法」を参照してください。

また、ローカル コンピューターの管理者権限も必要です。

レポート サーバー (ネイティブ モードで実行)。

さらに、AdventureWorks2008R2 サンプル レポートおよびサンプル データベースをインストールし、レポート サーバーにサンプル レポートをパブリッシュしておく必要があります。詳細については、「最初のインストール (Reporting Services)」を参照してください。

このチュートリアルの推定所要時間 : 30 分

注意

チュートリアルを行うときは、ドキュメント ビューアーのツール バーに [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンを追加することをお勧めします。詳細については、「ヘルプへの [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンの追加」を参照してください。