アプリケーション開発時のビルド
通常、ソリューションとそのプロジェクトは、デバッグ ビルドでビルドおよびテストされます。 開発者は、開発プロセスの各手順で、デバッグ ビルドを繰り返しコンパイルします。 デバッグは、2 つの手順から成るプロセスです。 まず、コンパイル エラーが修正されます。 コンパイル エラーには、無効な構文、キーワードのスペルミス、型の不一致などがあります。 次に、デバッガーを使用して、実行時に検出された論理エラーや意味エラーなどの問題を検出して修正します。
プロジェクトまたはソリューションが完全に開発され、十分にデバッグされたら、そのプロジェクトのコンポーネントをリリース ビルドでコンパイルします。 既定では、リリース ビルドでさまざまな最適化が行われます。 最適化されたビルドは、最適化されていないビルドよりも小さくなり、高速に実行されるように設計されています。
ビルド構成の選択と編集
[構成マネージャー] ダイアログ ボックスを使用すると、プロジェクト構成を定義できます。この構成は、サポートされているビルドとプラットフォームの組み合わせ (たとえば、リリース Win32 など) のプロパティ セットです。 テスター用の QA ビルド構成などの特殊なビルド、または予備コードを試すために個人で使用するビルド構成を作成することもできます。 その後、プロジェクト デザイナーでビルドとプラットフォームの組み合わせの設定を変更できます。 詳細については、「プロジェクト デザイナーの概要」を参照してください。
[ソリューション '<ソリューション名>' プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを使用して、ソリューションのプロパティを定義します。 共通プロパティには、スタートアップ プロジェクトとプロジェクトの依存関係の設定値が含まれます。 構成プロパティには、プロジェクト構成の種類と使用できるプラットフォームを示すドロップダウン メニューと、ビルドおよび配置 (有効な場合) するプロジェクトを選択するためのチェック ボックスが含まれます。 選択されたプロジェクト構成とプラットフォームの組み合わせによって、使用するプロジェクト ビルド構成が決まります。 詳細については、「[ソリューション '<ソリューション名>' プロパティ ページ] ダイアログ ボックス」を参照してください。
[標準] ツール バーの [ソリューション構成] ボックスを使用して、アクティブなソリューション ビルド構成を選択し、[構成マネージャー] ダイアログ ボックスを開きます。 構成マネージャーには、[ビルド] メニューの [構成マネージャー] を選択してアクセスします。
関連トピック
タイトル |
説明 |
---|---|
デバッガーのパフォーマンスを向上させ、部分信頼デバッグと、デザイン時の式の評価を可能にする、vshost.exe について説明します。 |
|
必要になったときにホスティング プロセスを無効にする方法を説明します。 |
|
デバッグ ビルド、リリース ビルド、および内部ユーザーと外部ユーザーの特定のグループに対する特別なビルドを構成する方法を説明しているドキュメントへのリンクを示します。 |
|
完成したアプリケーションまたはコンポーネントを他のユーザーに配布する方法を説明しているドキュメントへのリンクを示します。 |
|
ビルド構成を説明し、その作成と変更の方法を示します。 |
|
[構成マネージャー] ダイアログ ボックスのオプションについて説明します。 |
|
Visual Studio プロジェクトに関する背景情報を提供します。 |
|
プロジェクト プロパティについて説明し、一部のプロパティを特別なビルドに適用する方法を説明します。 |
|
C と C++ プロジェクトをビルドする方法を説明するドキュメントへのリンクを示します。 |
|
コマンド ラインで直接、またはスクリプトまたはバッチ ファイルを作成してビルドする方法について、説明します。 |