[必須コンポーネント] ダイアログ ボックス

更新 : 2008 年 7 月

このダイアログ ボックスでは、必須コンポーネントとしてインストールするコンポーネントおよびそのインストール方法を指定します。

このダイアログ ボックスを表示するには、ソリューション エクスプローラでプロジェクト ノードを選択し、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。プロジェクト デザイナが表示されたら、[発行] タブをクリックします。[発行] ページで、[必須コンポーネント] をクリックします。セットアップ プロジェクトで、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスが表示されたら、[必須コンポーネント] をクリックします。

7tx0bw8y.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

[必須コンポーネント] ダイアログ ボックスに表示される必須コンポーネントは、後に示す一覧とは異なる場合があります。[必須コンポーネント] ダイアログ ボックスに表示されている必須コンポーネントのパッケージは、ダイアログ ボックスを初めて開いたときに自動的に設定されます。その後、プロジェクトのターゲット フレームワークを変更した場合は、新しいターゲット フレームワークに合わせて必須パッケージを手動で選択する必要があります。

  • [必須コンポーネントをインストールするセットアップ プログラムを作成する]
    必須コンポーネントをアプリケーションのセットアップ プログラム (Setup.exe) に含め、依存関係の順序に従って、それらのコンポーネントがアプリケーションより先にインストールされるようにします。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。オフにした場合、Setup.exe は作成されません。

  • [インストールする必須コンポーネントを選択する]
    .NET Framework や Crystal Reports などのコンポーネントをインストールするかどうかを指定します。

    たとえば、[SQL Server 2005 Express Edition SP2 (x86)] の横のチェック ボックスをオンにした場合、セットアップ プログラムは、対象のコンピュータにこのコンポーネントがインストールされているかどうかを確認し、インストールされていなければインストールします。

    各必須パッケージの詳細については、後の「必須コンポーネント情報」を参照してください。

  • [再頒布可能コンポーネントについては、Microsoft Update を確認してください]
    このリンクをクリックすると、Microsoft Windows Update の Web サイトが表示されて、更新プログラムがあるかどうかを確認できます。

  • [必須コンポーネントをコンポーネントの開発元の Web サイトからダウンロードする]
    販売元の Web サイトから必須コンポーネントをインストールするように指定します。これは、既定の設定です。

  • [アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをダウンロードする]
    アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをインストールするように指定します。これにより、すべての必須パッケージが発行場所にコピーされます。このオプションを使用するには、必須パッケージが開発用コンピュータに存在する必要があります。

  • [次の場所から必須コンポーネントをダウンロードする]
    選択した場所から必須コンポーネントをインストールするように指定します。場所は、[参照] ボタンを使って指定できます。

必須コンポーネント情報

  • .NET Framework 2.0 (x86)
    32 ビット オペレーティング システム (x86) 用の .NET Framework 2.0 をインストールします。これは Visual Studio 2008 に付属していますが、どのオペレーティング システムにもプレインストールされていません。コンパイルの設定で明示的に x86 オペレーティング システムが選択され、ターゲット フレームワークが [.NET Framework 2.0] に設定されている、すべての Visual Basic プロジェクトおよび Visual C# プロジェクトに必要です。詳細については、「.NET Framework のマルチ ターゲットの概要」および「.NET Framework の再頒布」を参照してください。

  • .NET Framework 3.0 (x86)
    このパッケージは、32 ビット (x86) オペレーティング システム上のすべての .NET Framework バージョンに対して、.NET Framework 3.0 および 2.0 をインストールします。これは Windows Vista に付属しています。Windows Presentation Foundation (WPF)、Windows Communication Foundation (WCF)、および Windows Workflow Foundation (WWF) が含まれています。これは Visual Studio 2008 に付属していますが、どのオペレーティング システムにもプレインストールされていません。これは Visual Basic プロジェクトおよび Visual C# プロジェクトで必須であり、.NET Framework 3.0 を対象とします。詳細については、「.NET Framework のマルチ ターゲットの概要」および「.NET Framework の再頒布」を参照してください。

  • .NET Framework 3.5
    このパッケージは、次のコンポーネントをインストールします。

    • NET Framework Version 2.0、3.0、および 3.5

    • 32 ビット (x86) オペレーティング システムおよび 64 ビット (x64) オペレーティング システム上の .NET Framework のすべてのバージョンに対するサポート

    • パッケージと共にインストールされる各 .NET Framework バージョン用の Language Pack。

    • .NET Framework 2.0 および 3.0 用の Service Pack

    .NET Framework 3.0 は Windows Vista に含まれており、.NET Framework 3.5 は Visual Studio 2008 に含まれています。.NET Framework 3.5 は、32 ビット オペレーティング システム用にコンパイルされる、ターゲット フレームワークが [.NET Framework 3.5] に設定された、すべての Visual Basic プロジェクトおよび Visual C# プロジェクト、および、64 ビット オペレーティング システム用にコンパイルされる Visual Basic プロジェクトおよび Visual C# プロジェクトに必要です。IA64 はサポートされません。Visual Basic プロジェクトおよび Visual C# プロジェクトは、既定ではどの CPU アーキテクチャにも対応するようにコンパイルされます。詳細については、「.NET Framework のマルチ ターゲットの概要」、「.NET Framework の再頒布」、および「64 ビット アプリケーションの配置」を参照してください。

    この項目は既定で選択されます。

  • Crystal Reports Basic for Visual Studio 2008 (x86, x64)
    Crystal Reports for Visual Studio 2008 をインストールします。これを使用すると、GUI ベースのプログラムを使用して、複雑で専門的なレポートを作成できます。作成したレポートは、結果セット (ADO.NET の DataSet オブジェクトなど) のようなプロキシ データに加えて、ほとんどすべてのデータベース ソースに接続できます。

    Crystal Reports の詳細については、「Crystal Reports: 概要」を参照してください。

  • Microsoft Visual Studio 2008 Report Viewer
    Windows フォームおよび ASP.NET アプリケーションに豊富なデータ レポート機能を追加するために使用できる、レポート ビューア コントロールをインストールします。

  • Visual C++ ランタイム ライブラリ (IA64、x64、x86)
    IA64、x64、x86 の各オペレーティング システムに対応する Visual C++ ランタイム ライブラリをインストールします。これらのライブラリは、Microsoft Windows オペレーティング システム用のプログラミング ルーチンを提供します。これらのルーチンにより、C および C++ 言語では提供されない共通プログラミング タスクの多くを自動化できます。

    詳細については、「ランタイム ライブラリ リファレンス」を参照してください。

  • Windows インストーラ 3.1
    Microsoft Windows インストーラ再頒布パッケージ Version 3.1 をインストールし、Windows インストーラ セットアップ プロジェクトをインストールできるようにします。このパッケージは、Windows Server 2003 SP1 以降にプレインストールされています。

    この項目は既定で選択されます。

    詳細については、「Windows Installer を使用したランタイム アプリケーションの配置」を参照してください。

  • SQL Server 2005 Express Edition SP2 (x86)
    Microsoft SQL Server 2005 Express Edition をインストールします。これは、Microsoft SQL Server 2005 に基づくデータベース アプリケーションです。SQL Server Express は、Microsoft SQL Server Desktop Engine (MSDE) の後継製品です。SQL Server Express は無償で提供され、契約書に従って再配布することが可能であり、クライアント データベースとしても、基本サーバー データベースとしても機能します。SQL Server Express は、以下の相違点を除いて SQL Server 2005 と同じです。

    • エンタープライズ機能をサポートしません。

    • 1 台の CPU に制限されます。

    • バッファ プール用メモリが 1 ギガバイト (GB) に制限されます。

    • データベースの最大サイズは 4 GB です。

  • Microsoft Visual Basic Power Packs Version 1.1
    Power Packs は、Visual Basic アプリケーションの開発を支援するアドイン、コントロール、コンポーネント、およびツールです。このバージョンには、Windows フォームのコンテンツを印刷できるようにする PrintForm コンポーネントと、Visual Basic 6.0 プリンタ コードを変更しないで実行できるようにする Printer Compatibility Library が含まれています。

  • Visual Studio Tools for the Office system 3.0 Runtime
    Visual Studio Tools for the Microsoft Office System には、Microsoft Office と連携するカスタマイズされたビジネス ソリューションを作成するための、統合された使いやすいツールが用意されています。開発者は、Visual Studio Tools for Office を使用することで、Office アプリケーションをユーザー インターフェイスに使用した、マネージ スマート クライアント ソリューションをすばやく作成できます。開発者は、これらのツールを使って、配置と保守が容易な、安全なソリューションを作成できます。

    詳細については、「Visual Studio Tools for Office」を参照してください。

  • SQL Server Compact 3.5
    SQL Server Compact 3.5 では、デスクトップ コンピュータ、スマート デバイス、および Tablet PC に配置できる小さなデータベースを作成できます。SQL Server Compact 3.5 は、.NET Framework アプリケーションや .NET Compact Framework アプリケーションで使用できるほか、Microsoft Visual C++ または Visual C++ for Devices で開発されるネイティブ アプリケーションでも使用できます。

    SQL Server Compact 3.5 の詳細については、「SQL Server Compact 3.5 (Visual Studio) の使用」を参照してください。

参照

概念

アプリケーション配置の必要条件

複数のバージョンの .NET Framework の使用

64 ビット アプリケーションの配置

.NET Framework のマルチ ターゲットの概要

参照

[発行] ページ (プロジェクト デザイナ)

その他の技術情報

.NET Framework の再頒布

変更履歴

[日付]

[履歴]

原因

2008 年 7 月

Visual Studio 2008、.NET Framework 3.0、.NET Framework 3.5、および 64 ビット プラットフォーム向けの新機能の情報で更新。

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