ユーザー定義の日付/時刻書式 (Format 関数)

更新 : 2007 年 11 月

ユーザー定義の日付/時刻書式を作成するときに使用できる文字を次の表に示します。以前のバージョンの Visual Basicとは異なり、これらの形式指定文字の大文字と小文字は区別されます。

文字

説明

(:)

時刻の区切り記号。ロケールによっては、時刻の区切り記号を表すのに別の記号が使用されます。時刻の区切り記号は、時刻値を表すときに、時、分、および秒を区切ります。書式指定された出力で、実際に時刻の区切り記号として使用される記号は、アプリケーションの現在のカルチャ値によって決まります。

(/)

日付の区切り記号。ロケールによっては、日付の区切り記号を表すのに別の記号が使用されます。日付の区切り記号は、日付値を表すときに、年月日を区切ります。書式指定された出力で、実際に日付の区切り記号として使用される記号は、アプリケーションの現在のカルチャ値によって決まります。

(%)

後に続く文字には関係なく、次の文字を 1 文字書式指定として読み取る必要があることを示すために使用します。1 文字書式指定をユーザー定義の書式として読むことを示すためにも使用します。詳細については、下記を参照してください。

d

先行するゼロを付けずに日付を表示します (たとえば、1)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%d を使用します。

dd

先行するゼロを付けて日付を表示します (たとえば、01)。

ddd

曜日を短縮形で表示します (たとえば、Sun)。

dddd

曜日をそのまま表示します (たとえば、Sunday)。

M

先行するゼロを付けずに月を表示します (たとえば、1 月は 1)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%M を使用します。

MM

先行するゼロを付けて月を表示します (たとえば、01/12/01)。

MMM

月を短縮形で表示します (たとえば、Jan)。

MMMM

月をそのまま表示します (たとえば、January)。

gg

時代/年号を示す文字列を表示します (たとえば、A.D.)。

h

先行するゼロを付けずに、時を 12 時間制で表示します (たとえば、1:15:15 PM)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%h を使用します。

hh

先行するゼロを付けて、時を 12 時間制で表示します (たとえば、01:15:15 PM)。

H

先行するゼロを付けずに、時を 24 時間制で表示します (たとえば、1:15:15)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%H を使用します。

HH

先行するゼロを付けて、時を 24 時間制で表示します (たとえば、01:15:15)。

m

先行するゼロを付けずに、分を表示します (たとえば、12:1:15)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%m を使用します。

mm

先行するゼロを付けて、分を表示します (たとえば、12:01:15)。

s

先行するゼロを付けずに、秒を表示します (たとえば、12:15:5)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%s を使用します。

ss

先行するゼロを付けて、秒を表示します (たとえば、12:15:05)。

f

秒の小数部を表示します。たとえば、ff は 100 分の 1 秒を表示し、ffff は 10,000 分の 1 秒を表示します。ユーザー定義の書式では f 記号を 7 つまで使用できます。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%f を使用します。

t

12 時間制を使用し、午前は大文字の A、午後 (11:59 P.M. まで) は大文字の P を表示します。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%t を使用します。

tt

12 時間制を使用し、午前は大文字の AM、午後 (11:59 P.M. まで) は大文字の PM を表示します。

24 時間制を使用するロケールの場合、何も表示されません。

y

先行するゼロを付けずに、年を 1 桁の値 (0 ~ 9) で表示します。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%y を使用します。

yy

先行するゼロを付けずに、年を 2 桁の数値で表示します。

yyy

年を 4 桁の数値書式で表示します。

yyyy

年を 4 桁の数値書式で表示します。

z

標準時との時差を先頭にゼロのない数値として表示します (たとえば、-8)。ユーザー定義の数値書式でこれが唯一の文字である場合は、%z を使用します。

zz

標準時との時差を先頭にゼロのある数値として表示します (たとえば、-08)。

zzz

標準時との時差を完全な形で表示します (たとえば、-08:00)。

アプリケーションの現在のカルチャ情報については、「Visual Basic においてカルチャが文字列に与える影響」を参照してください。

使用例

December 7, 1958, 8:50 PM, 35 seconds を使ったユーザー定義の日付/時刻書式の例を次に示します。

形式

表示

M/d/yy

12/7/58

d-MMM

7-Dec

d-MMMM-yy

7-December-58

d MMMM

7 December

MMMM yy

December 58

hh:mm tt

08:50 PM

h:mm:ss t

8:50:35 P

H:mm

20:50

H:mm:ss

20:50:35

M/d/yyyy H:mm

12/7/1958 20:50

スマート デバイス開発者のためのメモ

デバイスの最小時間精度は、デバイスのメーカーによって異なります。時間の分解能が低いデバイスで使用した場合、形式指定文字 f は 0 を返します。

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic

モジュール : Strings

**アセンブリ :**Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)

参照

参照

文字列操作の概要

変換の概要

Format 関数

定義済みの日付/時刻書式 (Format 関数)

ユーザー定義の数値書式 (Format 関数)