putchar、putwchar
更新 : 2007 年 11 月
stdout に文字列を書き込みます。
int putchar(
int c
);
wint_t putwchar(
wchar_t c
);
パラメータ
- c
書き込む文字。
戻り値
書き込まれた文字を返します。エラーが発生した場合や EOF (end-of-file) が検出された場合は、putc と putchar は EOF、putwc と putwchar は WEOF を返します。エラーまたは EOF を調べるには、ferror または feof を使用します。stream に null ポインタが渡された場合は、「パラメータの検証」に説明されているように、これらの関数は無効なパラメータの例外を生成します。実行の継続が許可された場合、これらの関数は EOF または WEOF を返し、errno を EINVAL に設定します。
エラー コードの詳細については、「_doserrno、errno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。
解説
putc ルーチンは、単一の文字 c を stream に指定されている出力ストリームの現在位置に書き込みます。putc ルーチンには任意の整数を渡せますが、書き込まれるのは下位 8 ビットだけです。putchar ルーチンは、putc(c,stdout ) と同じです。これらのルーチンは、読み取りエラーが発生すると、ストリームに対するエラー インジケータを設定します。putc と putchar はそれぞれ fputc と _fputchar に似ていますが、どちらも関数およびマクロの両方で提供されています。詳細については、「関数またはマクロの選択に関する推奨事項」を参照してください。putwc と putwchar は、それぞれ putc と putchar のワイド文字バージョンです。
_nolock サフィックスが付けられたバージョンは、他のスレッドからの干渉から保護されない点を除いて同じです。スレッドをロックアウトするオーバーヘッドがないので、この方が処理が早くなります。これらの関数は、シングルスレッド アプリケーションや、呼び出し元のスコープで既にスレッドの隔離が処理されている場合などの、スレッド セーフなコンテキストだけで使用します。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE および _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_puttchar |
putchar |
putchar |
putwchar |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
putchar |
<stdio.h> |
putwchar |
<stdio.h> または <wchar.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
ライブラリ
C ランタイム ライブラリのすべてのバージョン。
使用例
// crt_putchar.c
/* This program uses putc to write buffer
* to a stream. If an error occurs, the program
* stops before writing the entire buffer.
*/
#include <stdio.h>
int main( void )
{
FILE *stream;
char *p, buffer[] = "This is the line of output\n";
int ch;
ch = 0;
for( p = buffer; (ch != EOF) && (*p != '\0'); p++ )
ch = putchar( *p );
}
出力
This is the line of output