序文 : 親愛なるすべてのアーキテクトに
前号のジャーナルでは、アーキテクトの役割をさまざまな角度から掘り下げました。私 Simon Guest は、その前号をもって、10 号にわたって務めてきた本ジャーナルの編集長の座を退き、今後はマイクロソフトのプラットフォーム アーキテクチャ チームを率いることになりました。つきましてはこの場をお借りして、後任の Diego Dagum を紹介させていただきます。Diego は長年にわたるキャリアを持つアーキテクトであり、現在 MSDN アーキテクチャ センターのエディターを務めています。皆様にはぜひ、新たに編集長となった Diego を温かく迎えてくださるようお願いいたします。ご意見、ご感想につきましては、これまで同様 editors@architecturejournal.net までお寄せください。
Simon Guest
2 年ほど前になりますが、アーキテクチャの進化に関する私の記事が独立系の IT 雑誌に掲載されたことがありました。そのとき、同僚の 1 人が「君も『アーキテクチャ ジャーナル』に記事を書けばよいのに」と言ってくれたことを今思い出しています。当時は、まさか自分が編集長としてこのジャーナルに携わることになるとは夢にも思っていませんでした。このようなすばらしいチャンスを与えてくれた Simon Guest には、大変感謝しています。彼のリーダーシップの下、このジャーナルの読者数は 3 万人から 6 万 2,000 人へと、つまり 2 倍以上も増加しています。Simon の後任はプレッシャーの大きな仕事ですが、しっかりと務めてまいります。
今号では、組織におけるアイデンティティ アーキテクチャについて考えてみたいと思います。今日のアイデンティティ管理は、単独のシステム内にとどまらず、フェデレーションという仕組みに基づいて進展を遂げています。各記事を通して皆様にその劇的な変化をお伝えします。
トップ バッターは Fernando Gebara Filho 氏です。Filho 氏は、アイデンティティの概念と戦略、これまでの進化の歴史と今後の展望について論じています。続いて、Jesus Rodriguez 氏と Joe Klug 氏が、フェデレーション アプリケーションのポートフォリオにおいてアイデンティティを最大限に活用するためのさまざまな戦略について考察します。Gerrit van der Geest 氏と Carmen de Ruijter Korver 氏の記事では、アイデンティティの信頼関係をアプリケーション レベルで構築するうえでの課題について検討します。サービス化が進展する現在、企業にとって、サービス利用者からプロバイダーにユーザー ID を転送するシナリオへの対応は必須です。
「アーキテクチャ ジャーナル プロフィール」では、「The Laws of Identity(アイデンティティの原則)」の提唱者である Kim Cameron 氏にインタビューしました。アイデンティティ フェデレーションに関する同氏のアイデアは、マイクロソフトの次世代アイデンティティ テクノロジを形作る基盤となっています(お恥ずかしいエピソードですが、インタビューで Cameron 氏を訪問した際、私は自分の ID カードを忘れてきてしまい、ロビーで Cameron 氏にアイデンティティを"証明"してもらうことになってしまいました)。
インタビューの後は、再び今号のテーマに戻ります。Mario Szpuszta 氏は、プロビジョニングの管理の問題がオープン アイデンティティ フェデレーションを構築する好機になったオーストリアのヘルスケア システムの事例について論じています。Vittorio Bertocci 氏は、さまざまなアーキテクチャ パターンにおいてどのようにクレーム対応型のソリューションを構築できるかについて解説しています。クラウド(雲)の群れが企業を覆ったとしても、アイデンティティ管理の見通しが暗くなることはありません。
最後に、Mike Morley 氏と Barry Lawrence 氏が、統合のフレームワークを利用して複数のシステムやレガシー アプリケーションのアイデンティティ同期を実現し、単一の管理コンソールからの脱却を果たした事例を報告しています。
今号のラインアップがアーキテクトの皆様のお役に立つことを願っております。それでは、ジャーナル第 16 号をお楽しみください。
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Diego Dagum
アーキテクチャ ジャーナル - 第 16 号 : アイデンティティとアクセス - の内容
![]() | 進化するアイデンティティの役割: 単一ユーザーからインターネットへ現在のニーズに対応できるようになるまでに、アイデンティティ テクノロジはどのような進化を 辿ってきたのでしょうか。現在そして今後の課題についても説明します。 |
![]() | サービス化時代におけるアイデンティティ フェデレーションのパターンアプリケーション間の信頼性を確立するためには、さまざまな戦略が存在します。各戦略が対応する課題とは 何でしょうか。また、それぞれの課題を克服するためにはどのような解決策があるのでしょうか。 |
![]() | アイデンティティの信頼レベルに基づくアクセス制御アイデンティティの信頼レベル管理のリファレンス アーキテクチャについて、 |
![]() | アーキテクチャ ジャーナル プロフィール: Kim Cameronマイクロソフトのアイデンティティ アーキテクト Kim Cameron。 |
![]() | アイデンティティ フェデレーションとヘルスケアオーストラリアのヘルスケア システムが実現したアイデンティティ フェデレーション環境をご紹介します。 |
![]() | クレーム ベースのアイデンティティ管理: オンプレミス ソリューションとクラウド ソリューションクラウド ホスティング アプリケーションの動向をも左右する、アイデンティティ フェデレーションの 最新の取り組みをご紹介します。 |
![]() | エンタープライズ アイデンティティ同期アーキテクチャ高度なプロビジョニング戦略によって複数システム間のアイデンティティ管理を実現した、 急成長中の企業の事例です。 |
アーキテクチャ ジャーナル - 第 16 号 : アイデンティティとアクセス - の内容をダウンロードする (ZIP 形式 / 6.39MB).gif)
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